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ボクの番


お兄ちゃんが死んだ


最後は僕らと一緒の

ソファーの上で

眠るように死んだんだ


その少し前
お兄ちゃんは家の中を

少し見て周り

ボクらが寝ている場所に来て
しばらくお母さんをジッと見てた


そして最後

寝言のような
いつもの声を出して
そのまま逝った

さよならを言ってたのかな


だけど

ボクに

頼んだよ

って

そう言った気がした


ボクは

お兄ちゃんと正反対の
おちゃらけた性格だから
自信がない

お兄ちゃんみたいに
賢くないし
空気も読めないし
判断力もない

本能しかない


それでも

お兄ちゃんが託してくれた

なら

やるしかない

今度はボクが
家族を守る番だ!


お姉ちゃんたちに
助けて貰いながら

守ってく

立派な男になる!


後数日で虹の橋を渡る

お兄ちゃん

それまでそばで
ボクらを見守っててね


ボク

頑張るから
約束するから


虹の橋を渡っても

遠く近く
ずっと見守っていてね

お兄ちゃんは


ずっとボクの
自慢のお兄ちゃんだよ

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