僕と公園と生き物たち

雲が流れるのが早いな。
リュックを頭の下に敷き葵芝生に寝転がる。
はぁ…疲れたと僕は一息こぼした。
空を見ている時間が僕は好きだった。
ゆっくり流れる時間。
雲が流れる速さ。
風の心地よさ。
どこからか聞こえる鳥の囀り。
鳩の羽音。

種々が風と共に歌い出す。

僕は今日も元気だぜ!

私も元気だよ。

風さんほんと優しいよね!

わかるなぁー。

わしは空を飛ぶのが好きでなぁ。

え?貴方も好きなの?実は私も!

いいね!

皆んな自由だよ!

ねぇ!みんなで歌わない? 

それ最高!

そんな会話が聞こえてくる気がする。
そんな公園が僕はやはり好き。
そんなことを考えていたらだんだんうとうとしてきた。

はぁ。
心地がいい。

なんでこんなに自然は優しいの。
日々の疲れた心が癒される。
冷たい何かが頬を流れる。
なんでだろう。
止まらない。
勝手に溢れ出し頬をつたう。
その時ヒューと一陣の風が

大丈夫だよ。君は大丈夫。
僕がその雫をどこかへ連れてってあげるから。

と、頬をつたった雫を攫って行った。

ありがとう。

そして僕はそっと瞼を下ろした。

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