Colaboと「どこ見てるのよ」
4つの視点
Colaboと、その周辺の問題を多くの方が指摘されたり、
研究されたり、公表もされています
いままで、公益に関わる法人でここまで炎上したことはなかったと
記憶しています
Colabo問題には4つの視点からあたれると思っています
1.会計の視点
2.支援の視点(福祉の視点でも)
3.政治の視点
4.NPOなど支援団体の視点
それぞれをちょっと分解してみます
1.会計の視点
「タイヤ代など説明がつきにくい会計報告があった」
「支援実績と金額が合わない」など
2.支援の視点(福祉の視点でも)
「要支援の女性に対して十分な支援を提供していたのか」
「その支援の方法が福祉のメソッド、基準から逸脱していなかったか」
「住まいの支援として適切な支援を提供していたのか」など
3.政治の視点
「要支援の女性を本人の同意をえず、政治活動に動員していたのか」
「特定の政治活動にかかわっていたが、それを公表していなかった」
「議員、政治団体などを通じて、官庁に圧力をかけていなかったか」など
4.NPOなど支援団体の視点
「会計、実績などは公表が原則だが、適切に行っていたのか」
「ボランティアやスタッフは、職場で安心して働ける待遇であったか」
「助成審査の際に、審査する側に関係者がいなかったか」など
1.そろばんと法と契約を武器に
多くの方のNoteや新聞などメディア、TwitterなどSNSを見ていて、
「会計の視点」が多いようにみえました
これは、会計がもっともシンプルで、
証拠(Colaboからあがってきた各種書類)から、
一般的な会計基準に照らし合わせ、
間違いや不適切なポイントを指摘しやすかったのが
理由だとおもいます
また、行政の資料(仕様書、議事、委員会名簿など)から、
Colaboが順守していなかったり、
「お金を出す人」と「お金をもらう人」の関係性のつよさも
指摘されています
このようなかたちで、
行政の資料や団体の会計を細かくみていくのは、
オンブズマンや議員の仕事でした
一般の方が、こうして関わるようになったのは、
ある意味で素晴らしいことだと思います
2.見て見ぬふりの当事者たち
2.支援の視点(福祉の視点でも)
3.政治の視点
4.NPOなど支援団体の視点
は、とても少ないとおもいませんか?
もちろん、公表されている資料が少ないのも理由です
専門にしている方の数も少ないです
問題なのは、
支援の世界、行政の世界、支援団体の世界で
生きていながら、
問題を指摘していないことです
みなさんは、覚えていませんか?
NPOの話題や、世の中でバズりそうな話題がでてくると、
いつも出てきたあの人たちを
議員会館で我が物顔で記者会見を開き、
テレビ番組ではコメンテーターとしてふるまっていました
ほんの4年前のことです
NPOや社会企業と聞けば、
頼まれなくても、前にでてきた彼らのことを。
だれも、Colabo問題には言及していないですよね
関わると
痛くもない腹を探られるのが嫌だからです
それだけ、
行政と支援団体の関係性は、
Colabo問題と類似しているところがおおいのです
どこも似たりよったりなのが現実です
ほんとうは、最後に
5.女性の視点
も付け加えようとおもっていました
しかし、
Colaboの支援が女性に優しいかったのか、
女性のためになっていたのか
そこを論点にしてしまうと、
またしてもColabo問題の本質から逸脱すると危惧します
このColabo問題は、個人や思想の問題よりも、
法人の運営そのものに問題があったことに集中したほうが、
問題の解決につながるとおもっています
下手にイデオロギーやポリコレに近い部分で論じると、
けっきょく、彼女たちの思う壺になってしまいます
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