税務署都合の修正申告(後半)


この会社は還付金が900万ほど発生していました。
正直に申告しても最低450万は返ってくる内容です。

でも税務署担当の修正は「還付金0円」を前提とした内容でした。
いくら粉飾の落ち度があったとしても、それは「やり過ぎ」です。
新人でしょうか… 国が払うべき900万の還付を0にできれば、
自身の評価も高まることでしょう。

ご丁寧に各ページにポストイットまで貼り付けて、
「ここをこの項目に修正せよ」と細かく指導してくれてます。

この指導に素直に従えば、450万すら失ってしまう。
税務署だけが得する恣意的な内容に、反論せざるを得ませんでした。

そこで相手の「過度な指摘箇所」に1つ1つ否定を行い、
指摘の「根拠」を示すよう手紙を送りました。

税務署とのやりとりは手紙︎(FAX)で行うのが基本です。
先方は電話や訪問を好みますが、
言った言わないの議論を避けるとためにも、手紙のやりとりがベストです。
最悪、裁判所で戦うことを想定し、証拠を残す必要もあります。

まさか零細企業がこんな抵抗をしてくるとは思ってもみなかったのでしょう。
翌日には担当が会社を訪問しにきました(ノーアポで)
でも社長は不在。そこで、しぶしぶ返答がきましたが、
残念ながら、こちらの質問や反論に対する回答は一切なし。
「会いましょう」を繰り返す内容でした。

このままでは埒が明かない….

そこで最終手段に出ることに
「解答を手紙で送るよう求めているにもかかわず、一向に協力しない現状を不服とし、金融庁に相談をさせて頂く。」

そうFAXをすると、態度が急変。
その後書面でのキャッチボールを何度か行い、
申告を無事450万のラインで落とし込むことができました。

本当にお役所ってのは、分かりやすいです…

ふと思いました。
我々は粉飾した立場でありながら、
どの口でそんな偉そうなことを言ってるのかと笑

まぁともかく無事に還付金が戻ってきて良かった良かった笑

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