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(最終回) その後の復活...

あまりにも拍子抜けに終わった差押の儀式

僕 「本当に何も取られずに終わりました…」
医者「形骸化していて、セレモニーと揶揄されてるよね」
僕 「セレモニー…」
医者「回収力のある不動産の差押以外は最近やらないね」
僕 「まぁ字の如く動かせないですからね」
医者「これで僕との契約は終わりだね」

差押から4ヶ月。
債権者からの動きはなく、ハガキだけが届くだけとなりました。

闇医者と知り合って1年。
返済を止めたことで、会社はキャッシュを蓄えることができました。

「スタッフ」の給与を適正水準まで給与をあげ、
未払いが発生していた「取引業者」に補填をし、
老朽化が目立っていた社内の設備/備品への投資に、
キャッシュを充填しました。
社内の士気は上がり、売上も改善されてゆきました。

僕 「1年経って、無事にスタートラインに立てた気がします」
医者「次はどーするの?」
僕 「いよいよ債権者に返済を始めて行きます。」

医者経由で各債権者と話がまとまり、
可能な範囲での返済が開始されました。

阪◯不動産はこの1年で回収できなかったことで、
痛い目にあったのか、延滞金はゼロでいいので、
元金を7年で返して欲しいということで話がまとまりました。

税金も、同じく7年スパンで返してゆくことに。

銀行はサービサーに債権が移行し、
最終的に「94%OFF」でその債権を買い取ることに成功。
延滞金も含めて5000万まで膨れ上がっていた債務を、
たった「300万」で消滅させることができたのです。

毎月250万も払っていた債務も、
月50万まで下げることができて、
無理なく経営を進めることができました。

こうして闇医者との関わりは約1年で幕を閉じました。


あれから7年が経ちました。
コロナもあり、一時的に支払いが困難な状況もありましたが、
22年1月、無事に全ての債務を完済をすることができました。

銀行債務の4700万(国民の税金で補填されたもの)は
最終的に返済することは叶いませんでしたが、
それは今後の営業活動を通じて「納税」という形で、
贖罪をして行ければと思っています。

ひょんなことから継承をした飲食店ですが、
本来僕は飲食の畑の人間ではありません。
店が立ち直ったことを機に、
僕もサービス業を専門とした「再生サポート」を始めるました。
まだ駆け出しですが、毎日借金づけの会社様のサポートに励んでいます。

借金は魔物であり「癌」として着実に心や体、そして関係性を蝕みます。
でも所詮は「カネの問題」。
そんなもので命を落とす必要もないのです。

人間の癌を治す医者がいるように「会社の癌」を治す専門医もいます。
もしこれを読む方が、今後借金で苦しむことになったら、
是非このコラムを参考にして頂けると嬉しいです。

素人丸出しの文章に長々と付き合って下さり、
ありがとうございました。

不確実な世の中ですが、めげずに頑張ってください。
それでは、皆様と今後も会わないことを願って!笑

(終)

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