【落とし穴】空き家の末路

50代の社長Oさんからのご相談

「実家が倒れそうになっているらしく、取り壊し費用で揉めてます…」
実家は「空き家」、行政から撤去要請があり、費用は負担しろと、

僕「母が住んでないなら、取り壊されていいのでは?」
O「でも執着が…」
僕「でも自分で管理できるんですか?」
O「いや…」
僕「この際、行政に処理を任せた方がお得では?」

最終的に、越境部分が壊され「事故物件」となりました。
解体費用を支払う余力はありません。

半年後、「不動産」の差押が実行されました。
でも「ド田舎 & 事故物件」ということもあり、
競売で札が上がることはありませんでした。

競売が決まらないと、価格が引き下げられ、2回目が実施されます。
最終的にこの物件は5回の競売を行い、
価格は600 → 150万に落ち込んだものの、落札者現れませんでした。

その後、競売自体が流れ、今は放置されています。
時効までの残り2年を待てば、この物件は債務者のものになります。
工事費用の請求も時効をもって終了となります。

空き家問題はまだ基準が曖昧で、
負担の落とし所も自治体担当者によってケースバイケース。

ちなみに上記を、
弁護士に依頼すれば50万程度では済まなかったでしょう。


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