簡易レタッチ（白黒写真にする）
カラー写真を白黒（モノクロ）にする
モノクロ写真は、色をなくし、真っ白から真っ黒までのグレートーンで表現する写真です。
順光で撮った写真や陰影のない「べたっとした写真」は、モノクロ写真にはあまり向いていません。
光と影、立体感のある写真が向いています。
私が写真を勉強し始めた頃は、すべてモノクロでした。撮ってきたら、フィルムを現像して、夜になってから仮の暗室にしました。時間と根気が必要な作業でした。
でもその分、写真を表現するには、形、光と影、奥行き、などを学ぶことができたような気がします。
さて本題に入りましょう。
モノクロを意識して撮影した画像がこちら。
この写真をモノクロにしたのがこちら。
レタッチの実践
Photoshopでカラー画像を開き、レイヤーを複製、レイヤー1をスマートオブジェクト変換。（定番にしておきましょう）（やり直しがきくのと、画像劣化を起こさないため）
続いて「ウィンドウ」「色調補正」「白黒」にすると上の画面が出てきます。「プリセット」でモードを変えると予めPhotoshopでセットされた表現になるのですが、作家として微妙な表現をするには、「カスタム」にし、各色のスライダーを動かし、好みの表現になるようにします。
次に、トーンカーブで暗い部分と明るさを調整。（好みで）
この写真の場合、下の部分の影が強いので、最終的に「Camera Raw」で下の影の部分を選び、「シャドウ」を明るくします。
「Camera Raw」に行くには、背景レイヤーを右クリックし、Fキーで画像を統合、その後、Ctrl + Shift + A でCamera Rawに移行できます。これからよく使うので、ショートカットキーを覚えておいた方がいいと思います。
「マスク」「ブラシ」ブラシの大きさを変えて、下の暗い部分を塗ります。そして「シャドウ」「露光量」で明るくします。
最後にCamera Raw内で、「編集」「効果」「テクスチャー」でシャープを出します。私はシャープを出し過ぎないのが好きです。完成！
※モノクロに限らず、「私は白飛びをせず、黒つぶれも無くす」ということを念頭に撮影とレタッチをしています。昔の写真集を見ると、白と黒がはっきりして、白飛びと黒つぶれがありましたが、今では許容量が広がり、撮影の時は「ヒストグラム」を確認することで、レタッチにおいては繊細なディテール（detail) を出すようにモニターで確認し、調整しています。
※印刷（プリント）にする場合は、インクを紙に載せるので、想ったより黒く出て、つぶれる場合があるので、少し明るめにレタッチしておくとよいでしょう。
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