なんとなく気になるものを調べる。第三回「お弁当のおかずに敷かれてるパスタ、いつから入れ始めたの?」

~はじめに~

こんにちは、犬丸桜陽です。
最近オリジナルのキャラクターデザインしてもらい、イラストを描いてもらおうと思い絵師さんを探しておりますが、優柔不断な性格も相まって中々この人だ!とならず難航しており、年内には見つけて依頼したいなとは思っています。

現在ここを書いているのが11月21日なのですが、
今年も残すところあと40日といったところで、
これをご覧になっている皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私はポケットモンスターの新作にハマって夜はゲーム三昧になりがちです(笑)
よければ皆さんの最近起きた事やハマっている事があれば教えてください。

では余談もこの辺にして本編に入りましょう。
今回は、タイトルの通り
「お弁当のおかずに敷かれてるパスタ、いつから入れ始めたの?」です。

※今回は脱線(直接的に関係ない事項)が多くなっているかもしれません。

~あのパスタなんて呼ぶの?~

まず、イメージがわいてない方もいると思うので、画像を貼っておきます。

出展:写真AC

こちらの青で囲まれている部分の事です。
画像のパスタはケチャップで味付けされたナポリタン風ですが、シンプルな塩味やペペロンチーノのようなパスタもよくありますね。

これの名称は"ピラスモス"と呼ぶそうです。

語源は1995年にアメリカ人の食文化を研究していたピーラスが日本を訪れ食べた弁当に入っていた唐揚げの下のナポリタンの味付けに感銘を受けて名付けた。とされています。
ですが、
本人があまり広まらなかったと言っているレベルです。

なので物知りな人くらいしか伝わらないと思います(笑)

そしてもう一つ呼び方があります。
こちらの方が伝わる可能性が高そうですが

ガルニチュールという呼び方です。

ガルニチュールとはフランス語で「付け合わせ」という意味です。
ガルニと省略して呼ぶことも多くあります。

※付け合わせに対して使用される言葉なのでパスタのみに活用されている言葉ではない事に気を付けてご活用ください。

~弁当にいれるようになった理由~

次になぜ入れているのだろうか。
そういった用途の方を調べてみました。

用途は大きく4つありました。
1.容器の保護
2.おかずのズレの防止
3.主菜の品質保護
4.おいしく最後までいただくため

1の用途は調理してすぐおかずをプラスチックの容器に入れたりすると熱で変形してしまう事があるのでパスタを間に挟み変形を防止しているそうです。

2の用途は持ち帰って移動しているときにおかずが大きく移動してしまうのを軽減しているようです。

3の用途はおかずから出る油分を吸わせることでべちゃべちゃにならないようにしてるそうです。

4の用途はハンバーグ弁当なんかだとソースが多く残ってしまいがちですが、そのソースに絡めて最後までおいしく、そして綺麗に食べていただこうという考えで入ってるようです。

なんとなく入ってるように見えるものでもたくさんの理由があって面白いですね。

~海外と日本の弁当の違い~

ここまで呼び名、用途を見てきましたが薄々感づいてた方もいるかもしれません。
この弁当のおかずの下に入れるパスタ、日本が発祥です。

そもそもお弁当という色とりどりに和洋中組み合わせてバランスのよい食事をまとめたものが日本以外ではあまり普及していません。

海外で弁当は Lunch Box だったり packed lunch と呼ばれています
ですが、サンドイッチに果物みたいなシンプルなもの。

日本でいうところのおにぎりと漬物みたいなもので"お弁当"といった感じではないことが多いようです。

なのでパスタを弁当の下にいれた経緯を探るには、
日本における弁当と日本のパスタの歴史を掘り返さなくてはいけないのではと私はおもいました。

なので関係のありそうな弁当とパスタの歴史に少し興味深かった内容を含め記載していこうと思います。

~日本でのお弁当とパスタの始まり~

だいそれた小見出しになっておりますが文章も長くなってしまうので簡易的に紹介していきます(笑)

ではまず、弁当の発祥から日本でのパスタの登場までを…

弁当とは呼ばれていませんが、携帯し、外出先で食事するという概念的な発祥としては5世紀(401~500年)頃からあるようです。
おにぎりや、干飯(ほしいい)という食べ物を食べていました。
干飯はお米を蒸してから乾燥させた食べ物で、そのまま食べるほかにお湯や水に浸して食べていたそうです。
(ゲームの話になりますが一時期話題を呼んだサクナヒメにも登場しましたね)

弁当という名称がつけられたのは様々な説がありますが、有力なものだと織田信長が城にいる一人一人に簡単な食事を用意させた際、その食事に対して弁当と付けたというものがあります。
この頃には食事の時間に帰れない農村や漁村の人も弁当を持ち歩き食べていましたが食べるものがバラバラで「これを食べていた」といったような共通の物は特にないそうです。

江戸時代には現在もある幕の内弁当が生まれ、明治時代には第二回で少し触れた駅弁なんかが生まれています。

弁当に少し触れたところで日本のパスタについて見ていきましょう

日本に持ち込まれたのは幕末の横浜外国人居留地だったそうです。
といっても一般的に普及はしておらず、
その後の明治時代でも知る人ぞ知る食べ物といった感じで一部の愛好家が食べる程度だったようです。

今回の疑問の鍵を握るであろうナポリタン。
明治41年(1908)にカゴメから発売された日本初のトマトケチャップが味付けに使われていたと思われます。
ですが本格的なトマトソースはまだこの頃作られていません。

ナポリタンの発祥は1940年代であるとされているようで、説はたくさんあるそうですが、横浜にある洋食店「センターグリル」で提供された
ケチャップ炒めのパスタが有力だそうです。

本編にあまり関係ありませんが、
たらこやあさり、納豆なんかを使用した和風パスタの始まりは昭和27年(1952)に新橋に開店された後の有名店「壁の穴」だそうです。

昭和30年(1955)にはマカロニが販売され、そのほかにも日本でパスタが大量に生産され始めたそうです。
そのマカロニを販売したのが今でも有名なパスタのブランド
「マ・マーマカロニ」です。

とはいっても本場の小麦粉は入手が困難だった為最初は日本の小麦を改良して食感を近づけたりと努力していたそうです。

~結局いつ入れるようになったのか~

はっきり言っておきます。

私が調べた限りではわかりませんでした!

気になっていた方はごめんなさい!
ですが、ここで簡単に諦めるわけにはいかないのでざっくり何年頃なのではないかという予想は立てておきたいと思います。

最初の方で言っていたピラスモスの名付け親であるピーラス氏が日本に訪れ、唐揚げ弁当の下のナポリタンを食べて名付けたのが1995年という事で、100%、1995年以前という事はわかりました。

ここからは予想なので「こういう考え方もあるよ」くらいの軽い気持ちでご覧ください。

~いつから入れているのかを予想~

まず、弁当屋さんの中でもプラ弁、つまりはチェーン店の弁当屋さんから始まっていると思いました。

古くからある弁当屋さんでは和食なんかが基本で代々受け継ぐ~みたいなものが多いため、当時にパスタを入れようとなる店は限りなく少ないと思ったからです。

どこかの店舗から始まった可能性はありますが絞り込める自信はないので今回はチェーン店と踏んで考察します。

最初に生まれた弁当チェーン店であるほっかほっか亭の創業年は昭和53年(1978)です。

当時のメニューはわかりませんが現在の定番メニュー17種類のうち4種類にパスタが敷かれていました。
唐揚げ弁当なんかは当時にもあったと思います。

権利の問題もあると思うので載せませんが、旧ほっかほっか亭(現ほっともっと)の調理書にはパスタの存在が確認できました。

ほっかほっか亭に昔からパスタを使用していた形跡はありました。
ですが、正確な年数はやはりわからず仕舞い…

~結論~

1978年~1995年の間のどこか

という結論に至りました。
なんとなく調べるだけの企画ですが、確実な答えが見つからないと悔しいものですね。

~あとがき~

前回の2倍以上の文章量になってしまいましたが、ここまで読んでくれた方はありがとうございます!

是非ご感想や、「なんとなく気になるけど調べるまではいかないな(めんどくさいな)」そんなふとした疑問なんかがあれば、
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第4回のテーマは未定ですが来週には出せたらいいなと思っております。
では次回もお楽しみに!

(テーマ何にしよう…)

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