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少数精鋭の企業は特に危険! 中途半端なトップダウン型の意思決定は信頼関係の崩壊を招きます。

意思決定

意思決定のパターンは大きく2つに分かれます。トップダウン型とボトムアップ型です。
それぞれ一長一短ありますが、少数精鋭の企業はスピード感を求められる傾向があるため、トップダウン型の方が多いとされています。

上司から部下へ指示が行き、その部下の下にいる更なる部下へ指示を出す。
この流れは非常に効率的ですが、現在問題となっているプレイングマネジャーとZ世代の考え方・価値観に対してマッチしているのでしょうか。

(プレイングマネジャーに関しては別の記事でまとめていますので、是非こちらもご確認ください。)

指示の内容がうまく伝達できれば、圧倒的なスピードで案件を片付けられるかと思います。
ただ、指示のどこかしらでミスマッチが起きている場合、タイトル通りの状況になってしまう可能性を秘めているのがトップダウン型の意思決定なのです。

信頼関係が崩壊するまで

では、ミスマッチが起きた時、どのような事態になるのか、実際に見たことがあるので下記にまとめます。
(名前や役職などはぼかしています)

とある企業の意思決定は、社長→部長→課長→平社員の順になっており、見事なトップダウン型でした。
そこでトップダウンの流れに沿って指示を出すのですが、1つ、1つとミスマッチが連鎖し、信頼関係がおかしなことになりました。

1つ、1つというのは、順番に、
①社長から部長に降りてきた指示の内容を、部長が課長へ伝えるものの、課長の指示が雑で、誤った指示が平社員へ伝えてしまった
②平社員が課長の指示内容の行動をして課長に報告するも、課長が部長へ報告すると、部長から「平社員がそもそもなんでこんなことをしているのか」と、平社員が実施した内容ではなく、課長の指示の内容がおかしいというフィードバックになってしまった
平社員としては行動に対するフィードバックが欲しかったのに無かったため、課長に対する不信感が増してしまった
③平社員が課長をスルーして、社長や部長に直接指示を聞きに行ってしまった(トップダウン型のやり方を放棄)
④課長と平社員が、なぜ社長や部長に直接指示を聞きに行ったのか、という内容で口論を始めてしまった
⑤平社員は社長や部長から指示をもらうも、課長からも指示を出てくるのでダブルバインドの状況ができてしまった
です。

(ダブルバインドに関しても別の記事でまとめていますので、是非こちらもご確認ください。)

この例では見事に平社員と課長の中が悪くなってしまったことで、取り返しのつかない状況まで事態が進展してしまいました。
原因は課長の伝達不足だと思われるかと思いますが、登場人物全員の1つ1つの行動が原因でもあります。

問題を解決するためには

社長も部長も、平社員から聞かれると答えてしまったし、平社員も課長という指示系統を無視して独断で行動を起こしてしまいました。
トップダウン型は個人の能力値が結果に反映されやすいため、例え誰かがおかしかったとしても、1つ1つが些細なことでも、皆が勝手なことをすれば崩れてしまうのです。

では、どう対処すべきか。それは、
「1人1人が成長するまで待ち、トップダウン型に対して、おかしな行動を起こしている者には、おかしいと伝える」
これだけです。

例えば、平社員が指示系統を飛び越えて社長や部長に指示を仰ぎに来たら、平社員に「課長に聞きなさい」と伝え、相手にしないことです。
少し非常かもしれませんが、トップダウン型で進めていくという会社の運営に私情を挟むと先ほどの例みたく崩壊してしまうので、時には徹底して行った方が良いこともあります。

如何なる時も話し合いが重要

何がトップダウン型のルールで、何がそれ以外の会話としていいのか、一度社内で話し合い、はっきりさせることも課題解決の方法の1つではないでしょうか。
どの課題でも話し合いは必要ですね。

◆参考
・RESKILL トップダウン型とボトムアップ型の違いとは|取り組むときのコツを紹介【組織運営の質を上げる】
https://www.recurrent.jp/articles/topdown-bottomdown#:~:text=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E5%9E%8B%E3%81%A8%E3%81%AF,%E6%84%8F%E6%80%9D%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%8F%E3%80%82

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