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#104 アフリカと日本の共通点

西アフリカにあるガンビアに来てから早三週間が経過しました。

水道水が普及していない地域に水道施設を作り、住民に衛生的な水道水を届ける仕事。擦った揉んだがありましたが、期日内に開栓まで漕ぎつけ、住民に井戸から汲んだ水を供給し始めました。

これで、今回の出張のミッションも達成でき、一安心。そうした矢先、ガンビア国の大統領が今回建設した施設の現場視察に来るとのこと。

気を抜く暇を与えられることなく、訪問準備開始です。


「水道が普及していない地域で、水道を建設している」という話をすると、「いい仕事ですね」と言われることがあります。

私自身、その仕事に価値がある、と思ってはいるのですが、「援助資金で建設している」というところに疑問を抱いているというのも事実。というのも、今回の仕事も日本の援助資金で建設されたものです。

施設の建設は援助資金で賄えたとしても、持続的に施設を維持管理していくための資金は、自ずから賄っていかなければなりません。実際は、維持管理のための予算が確保できず施設が壊れたまま放置となる場合があり、問題となっています。


翻って、日本の水道においても同じ問題を抱えています。人口が減少し水道水の需要量が減少することに合わせて、施設の老朽化が進み、維持管理の予算ができていない、という状況。東京都など供給人口の多い水道事業体を除いて、維持管理の予算の確保が難しく事業収支がとれていない事業体が少なくありません。


アフリカと日本。構造的な背景は違うものの、同じ問題に直面していることに興味があり、この問題解決に対して一石を投じたいなと思う気持ちが湧いてきているところです。

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