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農家志望のわたしたち👒

腎臓病の夫との、静かなバトルの日々15

畑のわたしたち

畑で今私たちが植えているものは、トマトとなすとピーマン、サトイモ、パクチー、ディル等々。
「トマトはアイコ、それとメガネ。」
アイコは、美味しいミニトマトの品種、メガネは育苗家の方のネームタグの写真です。( ´∀` )

今収穫を迎えているものは春植え大根ですが、今年初めて出来た、見た目完璧な大根たち。
これらは全て破棄する結果になりそうです。😂
今年の春は、少し天気が悪い日も多くて涼し目で、雨も多かったような気がしているのですが、なぜか成長が終わった大根たちは全て、がちがちに硬く、すが入って、真ん中に鉛筆の芯みたいに黒炭色の腐蝕部分が出来ていて、全て食べられなさそうです。原因は恐らく水分不足と言う事ですが、夫は畑にせっせと通って、水やりも頑張っていたので、落胆しています。
冬の大根と違って、土壌の水分が蒸発しやすいのと、冬と同じ様に、狭い範囲に欲張って沢山の大根を育てたので、その分水分も分散して少なくなってしまったのでしょう。

毎年、初めて作るものは大体1、2度失敗します。
 
1、2年収穫ゼロで3年目にやっと収穫、と言う時もあれば、植え替えに失敗し、1シーズンで1度苗が枯れて全部植え替え直さなければならない場合もありです。

一体まともなものを食べられるまでに、何千円の出費が起こっているのか、恐ろしくて計算したことはありません。
決して生活に余裕があるわけではありません。ただ、私も夫も、農作業をする事が唯一の喜びなので、この方法以外に無いだけなのです。

野菜の収穫が終わると、種を採るために、幾つかの個体を残しておく事も多いです。大根、キュウリ、ゴーヤ、豆などの種を採ります。


ハーブも雑草も、あります。


 


うまく種が出来るまでおくことが出来る場合もあれば、雨で濡れてカビが生えてしまって失敗したり、うまく行ったように見えても、莢の中が空っぽで、種が実っていない場合もあります。

種を採ることは、新しい法律では禁止される場合があると知りました。
それは農業者の勝手でしょ?と言いたいけれど、登録されている特別な品種が上手く収穫出来て、もしも高く売れたりした場合に、種を採ったり苗をそこから株分けしたりすると法律違反になるようです。

種はお金を出して買うもの?

種や苗は、それを作り出した人への権利を有すると言う事らしいです。だからこそ、自分の顔の、タグをつけて、自分のものとして自信を持って頒布し、そしてその信頼のもとに購入して、野菜の栽培を楽しむことが出来るのです。

かつての種子法では、また、アジアの農業国などでは、安定した食糧生産の維持のために、種や苗を広く農家で共有するべく図ったり、しかるべき国の機関で守ったり、また多国間で共有したりする場合もあるらしいのですが、日本、これで大丈夫なのか。

それとも過保護にして脆弱化した近代農業では余程日本の土壌や気候に合わせた品種を、選んでデリケートに営農をしないと、作物が作れない様になっているのか。色々と詮索したいけれど、複雑な問題が絡み合っていて理解できません。理解できない様に、わざと複雑化させられているようにも思えます。

ただ私たちは、自分の好きな農業をするだけです。種が採れないと、分かっていても、種を作ろうとしてしまいます。

冒頭写真は、新屋島水族館の子亀さんです。🐢

大根の種を採る


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