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詩作40 酔っぱらいのふらつく町で

酔っぱらいのふらつく町で

酔いどれの詩を奏でる

熊本を旅立ち秋風にひたる

北国の冬は寒く長い

知らない田んぼに知らない爺さん

時には冷たく時には暖かい


酔っ払いのふらつく町で

月に照される放射計が覗く

福島須賀川は静寂に時を刻む

釈迦堂河が氾濫しコロナに自粛する

いつものようにMINISTOPで酒を買い

呑みながら家路に帰る


酔っ払いのふらつく町で

愛する人の育ったイーハトーブに立つ

酒を喰らって放浪癖は李白魂

故郷が恋しく哀しく懐かしい

私の細胞は南の空を向いている

嗚呼望郷の父母が夢にも浮かぶ


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