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詩76 月光は監視する

感情のほつれた小波に

この夜この風春の怒りに

叫びは届く訳もなく

砂浜の日常に消える


一秒の歩みのプロマイド

広げて破って棄てられて

赤子か徘徊者の迷い人

切り取られた1枚が重要


旅の終りに解るのか

逃亡なる放浪果てに

君のもとへ帰る道のり

何時だって月光は監視する

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