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女性たちのエピソード本2冊-読書記録-

  ここのところ、彼女のポッドキャストを聞いていることもあってジェーン・スーさんの著書をちょいちょい読んでいる。今も図書館に「おつかれ、今日の私。」を予約中だが、なかなか順番が回って来ない。早く読みたい。でもそれはあと少しの楽しみに取っておくとして(ここまでかなり待ったし)、先に「闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由(文芸春秋 2023年)」を読んだ(これは買った)。

帯と「はじめに」に書いてあることに惹かれて読み始めたので、とりあえず引用しておこう。

なぜ、自分にはできないと思うのか。うまくいかないときにもめげず、腐らず、頑張った先で花を咲かせた女の話を、ほとんど知らないからではないだろうか。

はじめに

私たちにはもっともっと、社会に求められ、功績を築いた女の物語が必要だ。

帯のことば

そうだ、聞きたい!
成功した華やかな部分だけでなく、そこまでの道のり。つまづいたり、悩んだり、理不尽な目にあったり。そしてどうやって立ち上がったか、あるいはかわしていったのか。

この本には、13人の女性たちのエピソードがある。なるほど確かに「成功した女たち」という面々。だけど、生い立ちや家族との関係、周りの環境など、本人だけでは不可抗力な、様々な要因も絡み、それぞれにいろんな思いを抱え、経験を重ねてそこに辿り着いている。そういう意味では、成功者である彼女たちが「次元の違う人」ではなく、とても身近にさえ思えてくる。

読み進めていく中で、私には、ふとデジャヴのような感覚があった。ある部分でなんだか同じことが何度も書かれているような感じがしたのだ。

求められることをやっていけば、やがて、やりたいことができるんじゃないかって。

柴田理恵

他の女性たちも、言葉や発するタイミングは違うけれど、同じようなことを言っていたり、あるいは著者が代弁したりしている。

やりたいことをアピールして追いかけるばかりではなく、自分が今いる環境で、自分に求められていることは何かを敏感に感じ取ること。どうすれば相手のニーズに応えられるのかを考えること。

何かに一生懸命になっている時はそれについて考えることを、うっかり忘れてしまってはいないだろうか。

相手の言いなり、ということとはまた少し違うと思うけれど、でもとても大事な気づきのような気がしている。

そして今、小泉今日子著「小泉放談」(宝島社 2017年)という本を読んでいる。この本には50オーバーの女性たちがたくさん登場する。著者自身が50歳を迎えるにあたって、少し先輩の女性たちに50歳を迎えた時とそれから先の話を聞く対談集。50歳から先って、体力も記憶力も落ちるし、更年期とかいろいろで衰える一方なイメージだったけれど、なんだかけっこう明るいかも。まだまだやれることはいっぱいありそうだなと思える、いい感じに力の抜けた元気がもらえる一冊。やっぱり年上の人の話を聞くっていいな。これは図書館で借りてきたものだけど、買って手元に置いておきたいなと考えているところ。


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