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制服と贈りものと

1997年9月17日(水)
イギリス。女の軍人に、ふたりの男の人(ひとりは夫?)が、「・・・まで歩いてきてくれ」と頼んだ。軍人の女は承諾した。白っぽい石造りの建物の方へ行くようだった。

戻ってくる道すがら、軍人の女は、自分があまりにもと溶けここんでいる、と思った。制服を着ていると溶けこんでしまうと女は気づいた。

ゆったり寛げる、落ち着いた白が基調の靴屋さん。店は軍人の女が来るのを待っていた。そこへ、雰囲気のよい年配の女の人が店の主人に案内されてやって来た。女の人は、店が軍人の女のために用意した椅子を見ると、そばにあった植物をそっと飾った─ハート形の葉が三枚、星形の小さな白い花が五つの植物─それはとてもすてきなことだったから店の人が喜んだ。
女の人は言った。自分はイスラム教徒で、五人の人に、その人が好きなものをそれぞれ贈った。「自分が」好きだからではなくて、「その人が」好きなものをわかって贈るのは修行だと。その修行をしたので気がつき易いのだと。

軍人の女が靴を見に来た。制服制帽ではない自分の服─水色─だった。賢そうでなかなかチャーミングな若い女の人が対応した。
女は、豹のブーツが履きたいと言った。それを履けば豹のようにしなやかに、ぽんぽん歩ける、どんどん歩ける、という気持ちらしい。
しかし店に豹のブーツはなかったので、後日ということになった。

ふたりの男が、実はきみの後をつけていたと女に話した。
女は大変残念な裏切られた気持ちになった。


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