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言叢社新刊宣伝です(^^)

『被災当事者の思想と環境倫理学』

山本剛史(やまもとたかし)編・著

あたたかな触り心地のカバー
厚みはありますが重くないです。




パッと開いた188~189ページに気になることがあったので引用します。
2013年12月1日に日本生命倫理学会のシンポジウムでの、加藤尚武氏と、島薗進氏の発言。
加藤尚武氏は「環境倫理学に加え生命倫理学に与えた影響の大きさも鑑みれば、加藤の実社会に及ぼしてきた影響と功績の大きさは、戦後日本の哲学者の中でも一、二を争う。」という人物だそうです。
2011年3月21日に福島県で講演した山下俊一氏の「被曝による健康影響はない」という発言を加藤氏は擁護しました。
「山下俊一について、私は彼の人柄が御用学者を買って出る卑しいものではないと知っているので、彼の『閾値あり』論を支持する。」
「過去の膨大な病態誌の記述を背景にした······経験値に基づく山下の直観が信頼できるということと、彼の人格が徳性を示しているということとは、密接に結びついている。それ❲=山下の徳性❳は、彼を直接知ることなしには分からない。」
これに対して宗教学者の島薗進氏は次のように発言。
「3・11の状況で山下は被災住民から、その発言がとても信頼できないと受け止められた。加藤氏は、そのような衝撃を受けた住民たちは、山下を『直接に知ること』がなかったとでもいうのだろうか。自分の個人的な付き合いに基づく判断が公共的な討議の場で実効性を持つとなれば、情実に基づく判断がいくらでも通ってしまうだろう。」

『100分de名著 偶然性・アイロニー・連帯』テキストを読んで間もないのですが、リベラルアイロニストの実践を島薗先生に見ました。


ホームページの材料が入ったUSBが速達で届いたらホームページをつくりはじめます。
わたしのパソコンはどこともつながっていないからです。noteはタブレットです。
言叢社的には面倒なはずですが、それでよしとしてくれる言叢社なのです。
言叢社同人は八面六臂の働きをしています。わたしは猫の手くらいにはなっているか、な?


12分ごろから、山納銀之輔さんの311被災と西への避難、戻ると決めてからの活動など短く話されています。

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