世界は冷たいのか
Instagramテキストの改編再掲です。
雨の金曜日。保育園お迎えの話。保育園ママ歴も浅く工夫が足りなかった頃。まだまだ子どもが小さくて3人きょうだいだった頃の話です。←今は4人
3歳児と0歳双子のお迎え。冬布団セット3つ、汚れ物袋3つ(うち二つには激重布おむつ二人分)、服袋みっつ、通園バッグ3つ。門から道を挟んだだけのところにある砂利の駐車場には杭が打ってあり、双子を乗せたバギーは幅が広く通れない。
車は目の前だけれど、仕方なく大きく回り道。
子連れで歩くと普通の天気でも10分はかかる。
雨の中、まだ自分で傘をさして歩くには頼りなさすぎる長女にうるさく声をかけながらびしょぬれで坂道を上ります。車通行止めのための柵が左右交互に設置してあり幅広の坂道を右へ左へ。荷物重すぎ。肩に荷物が食い込んで痛いです。そのくせ油断するとずり落ちてきてイライラする。
慣れない傘で浮かれる3歳児に合わせるので歩くのも遅く、私は何かのCMぐらい濡れていた。
みんながこっちを白い目で見ているような気がしてミジメな気持ちになって泣きそうになります。←そんなわけないのにね
やっと坂道を登り切ってコンビニの広い駐車場を横断しているとき、後ろから年配の男性が駆け寄ってきました。そして黙って長女の手を引き、すでにずぶ濡れの私に傘をさしかけてくれました。何を話したのかはもう覚えていません。
傘の下の暖かさ、傘に当たる雨の音。今でもハッキリ覚えています😌
びしょ濡れで車まで送ってくださったあと、私たちのために車内で待たせていたお孫さんの方へ駆け戻る背中に何度もお礼を言いました。
雨の日はいつもしんどかった思い出から始まって、傘の下の暖かさを思い出して、最終的に感謝の気持ちで涙ぐむって話。何年も前の事なのに昨日の事のよう。
4人きょうだいとなってから今に至るまで、ワンオペ気取りでやってまいりましたが、助けられたことは数限りなく。世の中ってこんなに優しいんや〜って、何回も感動した事あります。その度にこの優しさをいつか誰かに返そうと。それは今でも毎日思ってます。
私も雨の中傘を差し出せる人でありたいです。
結論。世界はあたたかい。