鏡開きの定番「おしるこ」の味をデータで見てみよう!
こんにちは!味香り戦略研究所です!
みなさん新年あけましておめでとうございます。良い年越しは迎えられましたか? 今年がみなさんにとって実りのある年になるように願っております!
さて、今回のテーマは「おしるこ」です。
みなさん鏡開きはしましたか? 鏡開きはお正月の間に神様が宿っていた鏡餅を下げて食べることで一年の無病息災を願う行事です。
おしるこはお雑煮と並んで鏡開きの定番メニューですね! みなさんは「おしるこ」と「お雑煮」どちらのほうが好きですか? 筆者はどちらも大好きなので鏡開きではおしるこもお雑煮も作って食べました!
鏡開きで食べられているように、おしるこにはお餅が入っていることが一般的ですが、今回はおしるこの「しる」に注目して味を分析しました!小豆や餡子に水を加えて作る汁ですが、おしるこの味を決めるまさに土台と言えるでしょう。
最近では自動販売機で手軽に買える缶入りのおしるこも増えてきて、家であずきや餡子から手作りする人は少なくなってきているのかもしれません。寒い季節、おしるこの優しい甘さと温かさでほっと一息つく人も多いのではないでしょうか?
市場にある様々なおしるこにはどのような味の違いがあるのでしょうか。すぐに食べられるドリンクタイプのおしること小豆や餡子から作るおしるこの味の違いにぜひ注目してみてください!
みなさんは家でおしるこを手作りすることありますか?
おしるこを小豆を煮るところから作る場合は砂糖の量や食塩の量を変えることで自分好みに味の調節ができます。しかし、市販のゆであずきや餡子を使う場合は作るのは簡単になりますが、味の調節が難しくなります。そのため、ゆであずきや餡子そのものの味が好みに合うかが非常に重要になってきます!
味分析の結果はどのようになったのでしょうか!?
おしるこのうまみと塩味のバランスを示しました。
ドリンクタイプのおしるこは比較的味が似ていましたが、井村屋「つぶ入りおしるこ」は他に比べてうまみが強いことがわかりました。
餡子タイプはどうでしょうか? 細川製餡「つぶあん」とサザエ食品「十勝一あん」は味わいの特徴が異なっていることがわかります。細川製餡「つぶあん」は塩味が控えめでうまみが際立つまろやかな味わいと考えられます。一方、サザエ食品「十勝一あん」は塩味が強い味わいです。
おしることいえば甘い食べ物ですが、味の個性は塩味の強弱にあるのかもしれませんね。
こちらの図はおしるこの苦味・複雑味と渋みのバランスを示したものです。
ドリンクタイプのおしるこは比較的、苦味・複雑味と渋みのバランスが似ていて、苦味・複雑味が弱めで渋みが強めという傾向が見られました。井村屋「つぶ入りおしるこ」は苦味・雑味と渋みがどちらも強い味わいでした。
先のグラフではうまみも強くでており、小豆商品を多く扱う井村屋ならではの味わいになっているのかもしれません。
餡子製品はそれぞれに異なる味の特徴がグラフ上にもはっきり現れました。
また今回測定した中で唯一“有機”を謡っている遠藤製餡「有機茜しるこ」は他のドリンクタイプのおしるこに比べると控えめな味わいですが、井村屋「ゆであずき」よりも渋みや塩味が強いことから、奥深さはありながらもすっきりした味わいになっていると考えられます。
まとめ
ドリンクタイプのおしるこは比較的味わいの傾向が似ていることがわかりました!
井村屋「つぶ入りおしるこ」はドリンクタイプの中でも味わいが異なっていて、小豆本来のうまみが際立つような味わいであると言えそうです。
ゆであずきや餡子で作ったおしるこはそれぞれに異なる味の特徴がありました。食べ比べて好みの味のゆであずきや餡子を見つけることができれば、自分の好みのおしるこを作ることができるのではないでしょうか!
寒い季節ですが、おしるこの温かくて甘い味わいで心も体も温めてみてはいかかでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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