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好きと嫌いは突然やってくる

息子がまだ3歳前後の頃、しいたけ嫌いは突然やってきた。
しいたけが大好きで、じいじが育てている椎茸を毎日採りにいき,
美味しそうに食べていた息子。
ある日突然、本当に突然、しいたけを食べなくなった。
それから、キノコ類はほとんど食べない。成人した今も続いている。

でも、突然好きになったものもある。それはレバー
数ヶ月前、「レバーを食べてみたい」と言い出した。今までほぼ食べなかったレバー。最近は焼いたり茹でたりいろいろするけれど、作ったものの半分以上は息子が食べてるかも。

娘の麹嫌いも突然好きに変わった。発酵調味料を取り入れた料理を作り始めた頃は「麹くさい」と言っていた。でも、すでに一緒に暮らしていなかったから、帰ってきた時に「麹くさい」と言われるくらいだった。でも2年くらい前から、「麹くさい」と言わなくなった。ほとんど麹を使った発酵調味料で作る私の料理を「美味しい!」と言って食べるし、塩麹や醤油麹を持って帰るようにもなった。

そして、娘の彼氏。ピーマン嫌いがある日突然、好きになったらしい。
彼と娘が一緒に中華料理のお店に入った時。娘は青椒肉絲が食べたくて注文したらしい。娘が「ピーマンは全部私が食べるから!」と説得して。だけど、その時ピーマンを一口食べた彼が「え?!美味しい!」と。それから、ほぼ毎日ピーマンを食べるようになったと娘が驚いていた。いや、私もびっくり。

料理を作るときは、家族の好き嫌いをどういう頻度で出すかとか、目立つ脇役に嫌いなものを持ってくるのはかわいそうだなとか、色々考えてしまうのはあるけれど、でも「家族が嫌いな食材を使わないでおこう」とはしないようにしてる。

あなたが嫌いでも、美味しいと言って食べる人もいるんだから。

子供に嫌いなものがあるからといって、そんなに悩むことではない。どうにかして食べてもらおうとか、そんなことしてもしなくても、好き嫌いは突然変わる。そして、別にいくつかの食材が嫌いでそれを食べなくても、健康を害するわけではない。食べられるもので栄養を摂っていればいい。

突然やってくる好き嫌いに惑わされずに、それぞれが美味しいと感じたものを笑顔で食べる。それが一番。




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