たそがれジャム

将棋関係の忘備録になると思います。

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最近の記事

指す将順位戦8th A級1組5回戦 VSこまちさん

2-2で迎えた5回戦です。 こまちさんとは第6期に対局したのが記憶に新しく、当時の準備や対局内容についてお互い記事を公開しております。 当時はなんとか勝利できましたが、2年でこまちさんは急激に実力を伸ばしています。 今期はお互いA級1組に昇級しての再戦であり大変うれしく思います。 戦型は相掛かりとなりました。 【第2図】の△44角はよくある手筋で、▲44同角と取ってくれれば直接△88角成より手得できます。 【第2図】から ▲44同角 △同歩 ▲35歩  △同歩 ▲46銀

    • 指す将順位戦8th A級1組4回戦 VS雲 虚空さん

      1-2で迎えた4回戦です。雲 虚空さんは8期連続参戦の強豪で、上のクラスでの対局をよく観戦させていただいた記憶があります。 相居飛車になると予想していましたが▲居飛車急戦-△四間飛車となりました。 【第2図】から     △14歩 ▲37桂 △74歩 ▲24歩 △同歩 ▲44歩 △同銀 ▲45歩 △同銀 【第3図】 【第3図】までほぼ定跡の進行ですが、△14歩に代えて△63金が多い形です。これがどう影響するか。 【第3図】から ▲33角成 △同桂 ▲88角  △43飛

      • 指す将順位戦8th A級1組3回戦 VSにっし~さん

        0-2で迎えた3回戦です。 対局相手のにっし~さんは△33金型早繰り銀をはじめとした研究家で、勉強のため素直に受けてみようと楽しみにしておりましたが、意外にも相掛かりになりました。 局後の感想によれば、先手番では△33金型早繰り銀を採用しないこともあるそうです。 臨機応変な選択こそ本当の研究家だと思います。 【第1図】から▲22角成で【第2図】。 この手の相掛かり力戦で人気のある対策の1つで、先手から手損しても後手の駒組が難しいとみています。 【第2図】から▲77桂△44

        • 指す将順位戦8th A級1組2回戦 VSたらこ1-9さん

          0-1で迎えた2回戦です。最先端の角換わりについていけない(8年くらい遅れている)私は▲47金型で仕掛けました。 【第2図】の▲35歩で先手不満なしでしょうか。△35同銀なら▲55銀【参考1図】で攻めがつながります。以下 ①△73銀には▲74歩~▲64銀 ②△63金には▲72角~▲63角成 などで手段が豊富です。 本譜は▲35歩に△95歩と攻め合いになりました。 少し進んで、▲33歩と直接打ったのが【第4図】。 普通は▲34歩と垂らしてから、▲33歩成と成り捨てないと取

        指す将順位戦8th A級1組5回戦 VSこまちさん

          指す将順位戦8th A級1組1回戦 VS おわたんさん

          前期は3勝8敗、入れ替え戦勝利で辛くもA級1組に残留となりました。 今期はぜひとも注目されるような内容・成績を残したいと思います。 さて、【第1図】では先手から ①▲45桂②▲35歩~▲45桂 と仕掛けてくる含みがあります。 逆を持った際、私は単に①▲45桂の仕掛けをよく使うのですが、 A.△64歩が浮いている or B.△74歩で飛車が浮いている の条件があれば、おおよそ互角以上で仕掛けることができます。 【第1図】は後手としては安全な駒組ですが、後手番で△52金型な

          指す将順位戦8th A級1組1回戦 VS おわたんさん

          2023支部対抗戦予選(4/4)

          第4局は相手の▲四間飛車に私の△65歩早仕掛けとなりました。 相手の方とは何回か対局したことがあり、これまで2勝1敗くらいだったと思います。 チームとしても私が勝利すれば、残りどちらかは取ってくれるだろうという読みだったので気合が入る展開でした。 【第1図】の▲37桂では▲47金の方が多いイメージですが、これも有力でしょう。 【第1図】から△86歩~△66歩と仕掛けて【第2図】の△87角までは定跡の進行。△42金型だと後の▲26桂が厳しくなりますが、後手番で△41金型なので

          2023支部対抗戦予選(4/4)

          2023支部対抗戦予選(3/4)

          3局目は相手の方が△四間飛車で私は▲へなちょこ急戦を採用。 【第1図】では次にすぐ▲45歩と仕掛けることはできないので、後述する条件が必要になります。 【第2図】、後手の△43銀か△64歩を先手は待っています。 本譜は△43銀。 △64歩だと▲45歩△同歩▲33角成△同銀▲31角【参考1図】で▲42角成と▲64角成を狙うことができます。 【第2図】から△43銀▲45歩で【第3図】。 【第3図】から△64歩▲24歩△同歩▲44歩△同銀▲45歩△53銀で【第4図】。 最後の

          2023支部対抗戦予選(3/4)

          2023支部対抗戦予選(2/4)

          第2局はお互いに急戦矢倉を志向するような展開。【第1図】 【第1図】、後手から普通に手を作っていくのは難しそうだし、有効な手を指しつつ先手に何かしてもらうには右玉がいいと判断しました。【第2図】 実は今回の大会のためコッソリ角換わり右玉を準備していて、その中で右玉を指すことに抵抗はなくなっていました。 本譜は角換わりではありませんが、こちらとしては手厚く構えることができるので妥当なところと思います。 色々指してるうちに駒を密集させて作戦勝ちでしょう。【第3図】 後手はそ

          2023支部対抗戦予選(2/4)

          2023支部対抗戦予選(1/4)

          今回、支部対抗戦で北海道代表となり、4/21~23の東日本大会に出場できることになりました。せっかくなので反省も込めて振り返りをします。 支部対抗戦は3人1組の団体戦で、アマ四段以上の免状を持っていない人に出場資格があります。私くらいの人が最も輝ける大会です。 今回は仲のいいメンバーを無理矢理誘ったところ、快く組んでくれました。本当にありがとうございます。 私は三将で出場しました。実際に私が3番手の実力なのと、ライバルチームのオーダー読みでそうなりました。 初戦の将棋

          2023支部対抗戦予選(1/4)

          指す将順位戦7th A級1組 A1⇔A2入替戦 ガスボンベさん戦

          A級1組の本戦リーグは3勝8敗、10位/12人の成績に終わりました。なんとか入れ替え戦圏内に残り、A級2組3位のガスボンベさんと対局することになりました。 今期は自戦記も執筆しておらず完全にさぼっておりましたが、今期もこれで終わりということで1本くらいは総括として残しておきたいと思います。 指す将順位戦6th A級2組3回戦 VSガスボンベさん|たそがれジャム|note ガスボンベさんとは前期A級2組でも対局しており、当時の序盤の反省点を生かした駒組を考えていました。

          指す将順位戦7th A級1組 A1⇔A2入替戦 ガスボンベさん戦

          指す将順位戦7th A級1組 個人的な展望

          前期のA級2組では10勝1敗で昇級することができ、今期はA級1組7位で開幕を迎えます。 第3期のA級1組で1勝10敗で降級して以来の復帰です。 今の自分で通用するのか、リベンジに燃えております。 前期は負けにした局面も多く、今期も厳しい戦いになることは必然です。 準備として色々調べていたのですが、 記事執筆時点での私の将棋俱楽部24のレートをほかの方と比較してみると 現在 R2172 4位/12人 最高 R2295 4位/12人 となり、意外にも戦えそうな気がしてきまし

          指す将順位戦7th A級1組 個人的な展望

          指す将順位戦6th A級2組11回戦 VS  あさねぼうさん

          指す将順位戦、半年の戦いもついに最終局となりました。まず、無事に完走できてよかったです。 私は勝てば1位昇級が確定するため、来期順位の1枚分をかけた対局。 対局相手のあさねぼうさんは勝てば残留の可能性があり、負ければ降級が確定する対局となっています。 あさねぼうさんの棋譜を調べたところ、中飛車や石田流を得意とする振り飛車党でした。私はその周辺の定跡にすごく詳しくはないので、ある程度の現場対応は覚悟していました。 後手の私は流行の雁木穴熊を目指します。「雁木穴熊は、△6

          指す将順位戦6th A級2組11回戦 VS  あさねぼうさん

          指す将順位戦6th A級2組10回戦 VS masterさん

          対局について(後手急戦矢倉) masterさんの棋譜を調べたところ、対振り飛車には鳥刺し模様で戦うのを得意にされているようでした。相居飛車になると力戦系で途中から中飛車に振るような棋譜もあり、警戒していました。 【第2図】の▲8八銀で一局の将棋ですが、できればこの壁銀をとがめたいところです。参考例として思いつくのが2002年1月7日A級順位戦の羽生-森下戦で、羽生さんの壁銀に対し、森下さんが雁木~中飛車で咎めて圧勝した将棋です。今回は後手の私が矢倉になっているので同じこと

          指す将順位戦6th A級2組10回戦 VS masterさん

          指す将順位戦6th A級2組9回戦 VS うぇいつぅさん

          本局の前までに24のRが2257になり、最高レートの2295が見えてきました。今期が開幕した時は2000点くらいでした。対局の度に内容に対する意識も良くなっていると感じます。実際は肝心の内容はあまりよくないのですが…。 うぇいつぅさんの棋譜があまり見つからなかったため、これといった事前準備はできませんでした。相掛かりは比較的不安なのですが、避けると将棋として損になるし、経験も積みたいので受けることにしました。 【第1図】まで、早速力戦系になり、難しいところです。 【第1図

          指す将順位戦6th A級2組9回戦 VS うぇいつぅさん

          指す将順位戦6th A級2組8回戦 VS miyaさん

          対局前日に将棋俱楽部24のR2200に到達しました。5年前の最高レート2295のとき以来だと思います。 当時より明らかに強くなっていると思うのですが、一番はこの指す将順位戦で時間を使って真剣に考えることが身になっているからだと思います。 早指しの将棋でも雑に指さないようになりました。 運営の方々や参加者の方々にはそのような場を提供していただき大変感謝しております。ありがとうございます。 miyaさんの棋譜を調べたところ2局しかヒットしなかったものの、石田流などを得意とす

          指す将順位戦6th A級2組8回戦 VS miyaさん

          指す将順位戦6th A級2組7回戦 VSずーさん(序盤など)

          フリー対局室での対局でしたので、記事の一番下に棋譜を貼っておきます。 ずーさんの確認できる棋譜を全て確認したところ、 ①四間飛車穴熊 ②相居飛車で雁木模様 の順位で想定していました。 実際、対四間飛車穴熊になりました。 私の用意としては ①ミレニアム ②角田流 で迷っており、当日朝の段階で②角田流にすることにしました。 ミレニアムは流行しており、対策を用意されている可能性も考慮しました(△35歩で石田流を見せるとか、△64金を繰り出してくるなど色々対策はあり、基本はミレニ

          指す将順位戦6th A級2組7回戦 VSずーさん(序盤など)