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マイリストの映画を消費しよう③《クルエラ》

はい、怒涛の執筆スピードで第3弾です。
今回はみんな大好きディズニーから「クルエラ」ですよ〜
私は性格的に捻くれてるのでディズニーはヴィランズが好きなのですが、なんせクルエラはオシャレなのでもう大好き😍
悪名高きファッションリーダーこそクルエラ様…!
もうさ、派手髪OKなら私は速攻で白黒にしたーい😝

クルエラ(2021年/アメリカ)

クルエラことクルエラ・ド・ビルはディズニーのアニメーション映画「101匹わんちゃん」に登場するヴィランなのだ。

いかにも悪い顔していて最高

クルエラはダルメシアンの毛皮で服を作るために犬をかっさらってきたりとやることは普通に悪い人笑
でも実写版クルエラは違いますぜ?

エマ・ストーン演じるクルエラは”野心に燃えるカッコいい女性”って感じ

実写版クルエラは一人のデザイナーを夢見る女性が1970年代のロンドンを舞台に復讐心に取り憑かれたファッショナブルな「クルエラ・ド・ビル」というヴィランに染まりきるまでを淡々と描いています。

私はヒーローやプリンセスよりヴィランズが圧倒的に好きですが、やっぱり悪に染まるまでにきっかけとなる出来事(またはトラウマ)が原動力になっているんですよね、奴ら。
ネタバレになるので詳しくは控えますが、クルエラも母親大好きなやんちゃ娘でしたが…ある出来事をきっかけに燃え始める復讐心と野心家な気高い女性、ヴィランへ覚醒していきます。
目的のために手段を選ばないスタイル、かつ自分らしさ、アイデンティティを見失わずに凛々しく生きていく姿は刺さりすぎた。
悪役だって辛い過去は付き物。
マイナスな一面がきっと行動力の元になっているのだ。

”エステラ”を捨て"クルエラ"へー。

とにかく衣装が素晴らしい…!映画というかファッションショーを見ている気分になる。

クルエラはデザイナーということもあり、この映画は衣装にとても力を入れているのがよーく伝わります。
オシャレが好きな人間から見ればファッションショー気分ですよ。

クルエラ誕生の背景には1970年代のパンクファッションが影響している?

物語の舞台である1970年代のロンドンでは、社会・ファッションシーンにおいて非主流から沸き起こったムーブメントと、すでに軸を成していた主流の間で、文化的な衝突が起こっていた。この衝突のうちに、クルエラの人格が成り立ったといっても過言ではない。

主流と言えるのが、後にモッズ・ルックを生み出したマリークワァント(Mary Quant)といった伝説的なブランドが象徴する上層階級の人々のファッションの世界。一方で、非主流にあたるのが、その経路を外れたパンク・ムーブメントの「スクワッター(不法占拠者)」たちによる、独創的で野心的な独学のデザイナーたちが活躍する世界です。

ちなみに、この非主流は、セックス・ピストルズのマネージャーであり、パンク・ムーブメントのトレンドセッターとして知られるマルコム・マクラーレンと、ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)のショップに端を発したと言われる。攻撃的で過激なファッションや音楽は、当時不況下にあったロンドンの若者たちの心を掴んでいったのです。

そして映画の中でのクルエラはというと、非主流=パンク・ムーブメントの世界でアイコニックな存在として生きている。

この素晴らしき衣装の指揮をとったのはジェニー・ビーヴァン

ファッション史に大きな衝撃をもたらした1970年代のロンドンを表現するにあたって衣装を担当したのは、2度のアカデミー賞に輝く衣装デザイナーのジェニー・ビーヴァン。このために専門家のよるチームを招集したくらいなので本当にガチでやっているのが分かりますね…!
ちなみに劇中でクルエラ役のエマ・ストーンには47着の衣装チェンジがあったのです。いやぁ、すげぇ…

クルエラファッションは”ブラック・レッド・ホワイト”の3色が基本

クルエラファッションは基本的に「ブラック・レッド・ホワイト」の3色でまとめられているのはお気づきでしょうか?

新聞紙をアクセントとした白ベースのドレス。良い意味で清楚感を打ち消しているのが素敵
パンクスタイルな赤を基調としたドレス。パンク×ロイヤルな組み合わせがイギリスらしい
オールブラックでシンプルなスタイル。トップスのマントが貴族っぽい

中でも印象的だった”真っ赤なドレス”

予告編にも登場したこの真っ赤なドレス。
パーティー会場に現れたクルエラが炎を纏い、真っ赤な衣装に変貌するシーン。皆がクラシックな衣装に身を包む中で、ひと際目立つその“真っ赤”な衣装は、ヴィンテージストアで見つけてきたドレスを作り替えたものだと言います。

20世紀の著名なデザイナーであり、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)と並んで神秘的なイブニングドレスを世に送り出したことでも知られるチャールズ・ジェームス(Charles James)の“トリー・ドレス”を参考にし、“クルエラが作った型破りなデザイン”を取り入れながら仕上げられました。

クルエラのパンクファッションを強調するメイクも注目ポイント

クルエラのパンクスタイルを強調するスタイルの一つとして個性的なメイクも劇中の注目ポイント。

モノトーンでまとめ上げた力強いアイメイクに真っ赤なリップは相性抜群!
同じスタイルを真似しようにも真似できないよこれ…
目尻に向けてアイシャドウ・アイラインを濃く入れていることもありキリッとした印象になりますね。

クルエラという人物は強い女性のロールモデルなのかもしれない

とにかく野心と復讐心に翻弄されまくるクルエラは抑圧・ストレス社会に生きる我々に「やりたいことは精一杯やれ」と諭しているようにも感じました。どん底に落ちながらも這いあがろうとする姿って現代人が忘れかけているものなのかもしれません。
だって今の時代便利だし、簡単に諦めがつくじゃないですか。

これくらい強気で生きたい。

もっと強気で生きることも悪くない気がする。
そんなクルエラは私の中ではロールモデルとしても挙げたい人物ですね。

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