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喇叭亭馬龍丑。日記「銀座、マジ…ジャズ」

2023.12.23(土)
「銀座、マジ…ジャズ」

 12/23が祝日じゃないことに相変わらず違和感を感じてしまう昭和生まれ平成育ち。まぁ土曜日だし、公職や一般企業にお勤めの方はお休みなのだろう。自営業者休みなし。やることは山とある。金にならないことでもコツコツと。

 クリスマスイヴイヴ、ということで鉄板焼きを食べに行く。銀座。そう、銀座に。毎夜大金が飛び交うって噂のザギンへ。自営業者歴十年にして随分と成り上がったものである。自転車操業だけは上手くなった。

 広い個室。目の前には丈の高い白コック帽のシェフ。巨大な鉄板。
 気分は『Doctor-X』で西田敏行演じる蛭間院長代理である。医者気分でワインを傾け、札束ほどに分厚いサーロインを喰らう。フォアグラ、鮑、(脂ものの後に出される口の中を爽やかな香りで一変させた)じゃこと大葉のガーリックライス諸々、マジであらゆる料理が美味かったし、某有名鉄板焼き店で料理長まで上り詰めたという経歴を持つ、この道五十年のシェフが操る鉄板捌きには惚れ惚れとする。接客も極上、トイレはお洒落でとても良い香りがした。初の鉄板焼き体験は五感をフルに刺激する最高のエンタメだった。

 して会計は俺のポンコツトランペットより高かった。銀座、怖い。でも素敵な二時間弱だったから当然だろう。これくらいしてもらったら対価はきちんと支払うべきである。それが高度資本主義社会。むしろ安いくらいだ。銀座、マジ…ジャズ。

 鉄板焼き体験より安い、可哀想な俺のラッパ。でも、それでこそリアル・ジャズ。愛してるぜ、マイホーミー。

 銀座帰りに山手線で大塚まで。次のDJ仕事場の偵察も兼ねてバー地底を初めて訪れる。昨日、年末の挨拶をしたばかりのSHOCHANGと「昨日ぶり」なんて言いつつ握手を交わす。
 地底の話になるたび、二言目には「音が良い」とは聞いていたが、なるほどすごくクリアで良い音。こんなところでビバップを流せるなんて最高だな。ありがとう、SHOCHANG。

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