こんな階段に設置したい!タスカルが考えた理想の階段
ときどきいただく「将来的に階段昇降機を設置したいのですが、どんな階段がいいですか?」というお問い合わせ…
あくまでも(ここ重要!)タスカル的に理想の階段を考えてみました!
1段目付近は階段昇降機を設置する上で一番重要なポイント!
今後、歩行器や車いすになった時に移乗するスペースを確保していないと、ご本人も介助の方も大変です。
Instagramで5月6日に投稿した設置事例㊴では、下階側のレールを伸ばして椅子を階段から離して設置しました。
上階側についてはレールを伸ばして良かったよ~と言うのはお客様からよく聞きますが、下階側はスペースの問題もありなるべく短いレールが好まれる傾向にあると思っていました。
こちらのお客様の同居のご家族は階段昇降機を普段は使いません!
また、もしも小さいお子様がいらっしゃる場合は、急いで階段を下りたりすることもあると思います。
階段付近に椅子が停止しているより、階段から離した方が階段を広く使えて安全なんだな~と思った出来事でした。
建築基準法で、一般的な住宅の場合は階段幅75㎝以上と定められています!
タスカルシリーズも日本の住宅基準に合わせて75㎝あれば設置が可能です。
ただし、ここで注意したいのは階段昇降機を設置するのに助成金を利用したいと思った時、曲線階段用の階段昇降機ではこの基準では申請が通らない可能性もあるので注意が必要です。
助成金の基準は各自治体ごとに定められているので一概には言えないのですが、年々助成にも建築的な基準が求められており審査が厳しくなっている傾向があります。
先ほど建築基準法で階段幅75㎝必要だと申し上げたばかりですが、実はこの基準は階段昇降機を取り付けた後も、階段幅は75㎝必要なんです!
ということは・・・レールの出幅+75㎝以上が、階段昇降機を設置する場合には理想的な階段幅なんです。
詳しい方は、いやいや10㎝の緩和基準あるでしょ?と思われる方も多いかもしれません…
でもこれはあくまで“高さ50㎝以下のレール”に対しての緩和基準のため、真っすぐの直線階段であれば階段の角度によってはOKなのですが、コの字型やL字型の曲線型の階段については、曲がったカーブ部分のレールの高さは50㎝以上になることが多いです!
屋内の直線型階段昇降機の場合は、レールの出幅が10㎝かつレールの高さは50㎝以下になりますので、過去に階段幅75㎝で申請が通った事例があります。
ご本人の体調次第ですが、壁からの出幅の少ない手すりもGOOD!
ご利用者様の身体状況によって握りやすい手すりがありますので、あくまでも参考としてお考え下さい!
タスカルアルーラの場合、壁からのレールの出幅は約140㎜ですが、レールの取り付け側に手すりがある場合は、手すりを壁とみなして「手すりから140㎜」となります。
手すりの出幅は約70~80㎜、大きいものだと100㎜なので、手すりの出幅+レールの出幅分と考えると、昇降機を使わないご家族が安全に使えるように階段幅を確保したいというお客様や、そもそも階段幅が狭くて椅子が通らないという場合は、手すりは撤去する必要があります。
レール設置側の撤去した手すりを反対側に設置するお客様も多いですが、その際は階段昇降機に乗った時のご利用者様の膝の軌道にぶつからないようにお気を付けください!
まとめ
ここまで長々と書いてきましたが、日本の住宅事情では居住スペースが優先されて、階段幅が狭くなってしまうのは致し方ないです。