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コロナ禍 37才ワーママの異業種への転職

久しぶりのnote。
これでもか!ってくらい激動の1年だった。

新卒から11年勤めたホテルを辞めて、3年働いていたウェディングのコンサルティング会社を、私は昨年2020年5月末に退職した。

そして8月からまたもやウエディングの企業で働いていたけれど、年明けから転職活動をスタートして、ついに2021年4月1日、某総合エンタメ企業(表現あってるかな?)に入社した。

この1年、私はほんとうに何度も迷子になった。
・わたしが楽しいと思えること、今やりたいこと
・キャリアビジョンを考えた時に今すべきこと
・私がこれまでの経験でできること
・ワーママとして現実的であること
いったりきたりしながら過ごしたことを、備忘録代わりに今日は残しておきたいと思う。

転職をしたかった理由

私は「楽しい」と思える仕事に、自分の大事な時間を費やしたいと思った、それが大きな理由の1つだった。

8年前の出産を機に、「時間」に対する考え方のパラダイムシフトが起こった。
それまでは、好き放題、時間もパワーも、仕事に集中して使うことが出来て、それが当然だった。でもそれが一変して、自分、子供、家事というマルチタスクを、どう優先順位をつけてこなしていくのか、恐ろしく意識するようになっていったのを覚えてる。仕事の仕方も、自分が突然出勤できなくても、いかに困らないようにしておくかが大事になって、一歩も二歩も先まで仕事を進めておかないと不安になる、そんなふうに変化せざるを得なかった。

そして仕事や睡眠以外の可処分時間を何に使うのかも、よく考えるようになった。たいして興味もない何となくのテレビ時間や、SNSで流れる自慢話を見聞きすることに時間を使うことがもったいないと感じるようになって、自分の大事な時間を無自覚に奪っていく人にも敏感になったりもした。
究極にシビアだったと振り返ると思う。(今は「余裕」や「余白」の大事さをよく感じるようになった!)

そして最後は、かなりの割合をしめる「仕事」について。子育てにも多少の犠牲を払ってとり組む仕事は、楽しくありたい。そして、娘にも楽しそうに夢中で仕事に取り組むママを見せたい、そう思った。

じゃあ自分が楽しいと思えることは何か?と考えた時に、その答えはこれまでのウェディング業界の中では私は見つからなくなっていた。

私が今できることと、これからのキャリアビジョン

自分の職業人生、どう過ごしたいのかな、と最近よく考えるようになっていた。
それは、娘が小3になって、「生活をする」という意味でのフォローは少しづつ減ってきているのを感じていることも大きい。

私はこれまでウェディングプランナーとして新規営業をしたり、当日までのプランニングをしたり、出産してからは、フェア企画や媒体担当をしていた。その後のコンサルティング会社では、クライアントホテルのマーケティング戦略立てのお手伝いや、媒体やホームページ、SNSの使い方を教えてきた。
だから私に出来ることは、ウェディングの企画やマーケティングと言えるのだろう。そして将来も、職種としてはやはり企画やマーケティング、広報といった分野に携わりたいという気持ちがある。

ただ、働き方としては、どこかの企業に所属して、企業人として自社のマーケティングや企画を生涯に渡り極めていくというよりは、尊敬できる仲間が取り仕切る様々なプロジェクトに携わりたいと考えている自分がいるのだ。
それは、どこの企業に所属するのか、どの企業と仕事をするのか、がベースだったこれまでから、誰と、どんなプロジェクトをするのか、を重視する動きがだいぶ一般的になってきて、私も、いつか一緒に仕事をさせてもらいたい、と思う人が何人もいるからだ。尊敬できる人のプロジェクトに、自信のもてるポジションで、その人の右腕になるような働きがしたい、それが今の私が思い描く理想の未来だ

そんなことを考えた時、私はウェディング業界内の企画、マーケティングの経験だけでなく、他の業界で経験を積みたい、経験が必要だと思った。

ワーママとしての壁

とはいえ、私はまだ3年生の娘がいて、両親が近くに住んでいる訳でもなく、いまだ学童保育に預けている状態だ。夫はホテルマン。不規則でほとんどあてにできない。

壁は案外高いように思えた。
・学童のお迎えがあるから、19:00には地元に帰ってこられなければ不可能
・前職の退職から2カ月以内に次を決めないと、一度学童を退室となってしまう
・フリーランスという立場をとると、正社員と同じ時間働いても、学童の審査指数が2ポイントも低くなり、入れない可能性も出てくる

ママ専用の転職サイトも見た。
でも多くは、ママでも働きやすい、ママでも受け入れられやすい、という下手からの職探しに思えてしまい、なんだかピンと来ずに見るのをやめた。

ただ、一番ネックだった勤務場所と勤務時間の壁はコロナの影響もあって、リモート勤務推奨も多く、フレックスタイムもかなり一般化されてきたことが、ママとしての転職を進める追い風になった。
面接で初めて、子供がいる、という話をしても、そこがネックになっているな、と感じたことは少なかった。

掴みとった新たなステージ

振り返ってみると、年明けから転職サイトに登録をし、2月末には内定が出た。会社を2月末で退職することが決まっていたので、無事学童保育も退室されることなく、引き続き入室することが出来た。

働き方も、いたって自由な会社で、働く場所はオフィスでも自宅でも、ワーキングスペースでもどこでも良い。働く時間もコアタイムすらないフレックスタイム。
でも評価ポイントは明確化されていて、会社として私に求めていることが、比重別で示されていて、それに対して自分がどう考えているかすり合わせが行われ、半年ごとにそれらが評価、振り返りされ、次の半年に向けまた目標設定などが行われる。

仕事の内容は、複合施設のテナントさんまわりの仕事全般と、その施設のイベントスペースで行われるイベントの企画、実行という、これまでの経験を活かしつつも軸をずらしたものとなった。
自分が今の環境でどこまで働くかはまだ決めていないけれど、1つでもこれからの人生で役立つことは吸収してやる!と意気込んで仕事に取り組んでいるし、日々新しいことにつつまれて本当に楽しい、そう思う毎日だ。

おまけ:ウェディングプランナーのキャリア

ここで終わりにしようかと思ったけれど、最後に1つだけ、最近思っていることを書き残しておく。

「ウェディングプランナーのキャリアは潰しがきかない」なんてまわりもよく言うし、私自身もそう思ってた。でも、そんなこともないって、今は言える。ただ、プランナーなりコンサルなり、本業がありながらも、モヤモヤしたことは深堀りし続け、動き続けて、本業からちょっとはみだし続けた、その行動の中で得られたものに転職は支えられたようにも思う。

ウェディング業界は、業界で活躍して、働き続けたキャリア像として、フリープランナーやコンサルティングの方がクローズアップされる印象がある。当然なのかもしれないけれど、他業界にキャリアをスライドして活躍している人をあまり知らない。
でも、VUCAとも言われる今の時代、そして少子化、未婚化という大きな問題をかかえる業界において、「ウェディングプランナーの仕事はしてみたいけれど、そのキャリアを他の業界で活かせるか分からない、活かしている人があまり見えない」ということは、業界の間口を狭めているように感じる。

私はウェディングは素晴らしいものだと思うし、携わってみたいと思う人は、まずは働いてみてほしいと思う。このやりがいは滅多に感じられるものではないと思うから。
ただ、働く中で「違うかも」と思ったら、そして他に夢が見つかれば、他の業界でも再チャレンジできる。
私は今回それを知った。
だからいつかそんなことで迷った人がいたら、このnoteを読んだくれれば嬉しいな、と思う。

これから

私はこれから、将来を決めすぎず、力を入れすぎず、「しなやか」でありたいと、そう思っている。
それが、今の時代の生き抜き方だと思うから。
私のホテル時代の尊敬する上司にいつも、「生き抜くことは、息抜くこと」だと言われた。まさにその通りだと思う。

でもいづれにせよ、将来、この1年を振り返った時に、激動の1年だったけれど、あの1年があって今の自分がある、そう思えるように、一歩一歩進んでいこうと思う。


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