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続・よもやま話
最近(2023.7月前半)Twitter上で見かけた話題について、思うところを前の記事に書きました。
この件について、私の現在のスタンスを明らかにしておきます。
あくまで個人的なものです。
他の人の意見を否定するものではありませんのでご留意ください。
私の現在のスタンスは、
・カサンドラの概念自体は否定しない
・「ヘイト行為」にノーと言う
・目の前の人と自分の生活を大切に
というものです。
カサンドラの概念自体は否定しない
カサンドラを名乗る人の過激な発信を見ると、
同じ障害属性を持つ者として、「その発言は、私個人に向けられているものではない」と頭で理解しても、しんどさを感じることがあります。
生まれ持った障害特性に対して、自分がなにもしていなくても、憎悪をむき出しに語る人がいる。
そのような場面を見ると、気にしないように意識しても、心のどこかがダメージを受けます。
(もともと、性格的にそういうものが苦手です)
発達障害者に対するヘイトをふりまく行為がいいことだとは思いません。
しかし、診断基準のない「HSP」を許容するのと同じように、「カサンドラ症候群」の存在も否定しません。
「ヘイト行為」にノーと言う
ヘイト行為はよくないこと
カサンドラの概念が日本に広まる前から、アスペルガー症候群という障害名は偏見の対象にされてきました。
生まれ持ったもの、本人に変えられないものを攻撃することは、発言者の自覚の有無にかかわらず、差別的な行為です。
本人が気づいていなくても、それはよくないことです。
参考までに、Twitterのヘイト行為についてのポリシーを引用します。
2023年4月
人種、民族、出身地、社会的地位、性的指向、性別、性同一性、信仰している宗教、年齢、障碍、深刻な疾患を理由とした他者への直接的な攻撃行為を禁じます。
Twitterのミッションは、言語や文化などの障壁なく、誰もがアイデアや情報を即時に作成、共有し、意見や信念を表現する場所を提供することです。表現の自由は人間の権利です。すべての人に意見があり、それを発言する権利があります。Twitterの役割は、さまざまな考えを自由に表現できる、公共の会話の場を設けることであると考えます。
Twitterは、利用者がTwitterで攻撃的な行為を受けるならば、表現の自由が脅かされると認識しています。調査によれば、ある特定の集団がオンライン上で特に攻撃的な行為の標的とされています。複数の少数集団に所属する人々にとって、攻撃的な行為はより日常的で、さらに耐え難いものであり、大きな害を及ぼします。
Twitterは、嫌悪、偏見、不寛容に基づく攻撃的な行為、とりわけ歴史的に非主流派の人々を沈黙させようとする攻撃的な行為に対する取り組みを進めています。このため、Twitterは、法的または社会的に守られるべき特定のカテゴリーに属する個人または集団への攻撃的な行為を禁じています。
ASDはDSM-5に記載のある、れっきとした「障害」です。
愚痴とヘイトスピーチを分けるもの
カサンドラ症候群の人の発信は、その性質上ASDのパートナーへのネガティブな意見を孕みます。
インターネット上の公開アカウントは、不特定多数の人が閲覧できる「公共の場」です。
公共の場において、「ASD」という障害全体を主語にして語る場合、単なるパートナーへの愚痴ではなくなります。
発言の内容によっては、障害を持つ人たちへのヘイト行為となります。
ASD当事者が「主語を小さくしてほしい」「自分のパートナーを主語にして語ってほしい」というお願いをする背景には、そのような理由があります。
また、公共の場におけるヘイト行為は、ASDに対する偏見・差別を広げると同時に、カサンドラ症候群を名乗る人についても第三者の誤解を招き、結果的に周囲の理解を得づらくなる環境に傾いていくのではないでしょうか。
私のスタンス
・他人の問題には立ち入らない
・ASDという障害を主語にしたネガティブな発信はヘイトである、という一線を心の中で引いておく
・自分や家族に直接的なヘイト発言が向けられた場合のみ、必要な場所に相談しながら対処する
・カサンドラにまつわる話題はミュートして安全な距離を取る
・ニューロダイバーシティ擁護者の立場を選び、当事者の側に立つ
このように線引きをしています。
目の前の人と自分の生活を大切に
私の生きる場所
これまで述べてきた話は、TwitterというSNS上で交わされた言葉のやりとりを目撃したことがベースになっています。
私にとっての生きる現場は、SNSではなく自分の家庭です。
SNS上でのカサンドラとASDヘイトの話題は、きっとこれからも平行線で、登場人物を替えながら続いていくでしょう。
私はなんの立場も利害関係もないので、
その流れから離れて、穏やかに暮らしていくことを大切にします。
実生活で穏やかに暮らして、家族や友人・知人との関係を大切にすることにエネルギーを注ぎたいです。
「たったひとつの正しい答え」というのはきっと存在しません。
ヘイト行為に対してはノーという姿勢を持ちつつ、
ネガティブな側面に反応し続けるのではなく、
当事者の一人として、励まされる情報を探していきます。
長くなってしまいましたが、最後までお目を通してくださってありがとうございます。
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