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Netflixテレビシリーズアニメ「EDEN」感想

チェックはしてたのだが、映画かなと思っていた。
テレビシリーズアニメだった。
でも、長期ではなく、結局は2時間程度の映画くらいのボリューム時間を30分ごとに区切った感じだった。

人間は環境を破壊してきた。
戦争もしてきた。
環境を整える最良の方法は、「人類がいなくなること」ではある。

でも、私たちは人間だ。
人間が人間を滅ぼしたら、それは種としての自殺行為だ。
ああ、どうしたら……。

そんな、パラドックスを改めて思い起こさせてくれた作品だった。
このテーマ自体はかなり古くからある、答えの出ない命題だ。
この命題に向かって、どんな答えを出すか。
それが、作品ごとの魅力に反映される。

そして、この作品は魅力的だった。
ロボットしかいなくなってしまった世界、「EDEN3」と名付けられた田園でリンゴを収穫するロボットたち。
ロボット2体が、不審なカプセルを見つけた。
カプセルは開き、そこにいたのは、生きた人間の赤ちゃんだった。
(人間は危険な有機生命体であり、発見次第報告すること。そして削除すべき)
ロボットたちにはそうインプットされていたが、無垢に笑う幼児を見ていると、どうしてもそんな行動に移せない。
結局、他のロボットたちから赤子をかくまい、育てはじめる2体のロボットたち。
一方、人間を「良い存在」と信じるロボットたちは、EDEN3から逃亡し、当局では逃走ロボット狩りが始まっていた――

続きは作品を見て、楽しんで欲しい。

個人的に面白かったのは、作品自体が日本人と外国人が合同で制作されているようであること。スタッフのテロップは全て英語ではあるが、「Story」のクレジットの名前は、どう見ても日本人女性の名前っぽい。作品の最終クレジットに「Netflix Japan」とも書いてあったので、やはり日本人とアメリカとで合同で作った作品だろうと思われる。

主役の少女のキャラクターデザインが、NHKEテレで朝6:35から放映されている「オトッペ」のキャラクターの雰囲気に非常に似ている。ひょっとするとキャラデザインが同じ人なのかもしれない。

あと、クライマックスシーンで新旧のEDEN管理AIが口喧嘩をするのだが、その内容を聞いていると、AIさんたちのジェンダー自認は女性型だなあと思い、クスリとした。

なんとなく、今を生きる青少年たちにも是非、見て欲しいアニメだと思った。

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