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夜に賭ける

夏休みという長い休息期間。鞄の中にはギチギチに詰まっている教科書とひしゃげた上靴が「収納術。教えます」と言うような本並みにピッタリ入っている。

学校で夏休み中の諸注意を聞く時間。頭の中ではずっと1時間後の事を考える。
「今回はもう最初の3日間でやっつけてしまおう。」そんな理想を思い浮かべ、チャイムと同時に帰路に着く。

いつもの通学路を歩くのもどこか浮き足だっている。

家に着いた瞬間、気持ちは完全に夏休み。ここから一ヶ月は学校という場所に行かないんだという実感が湧き、テンションが上がる。

そして次の瞬間、「宿題は明日からでも良いだろう。初日くらいはね。」と考える。
それが3日間続く。

こんな経験、ありますよね?
もう、ザ・学校あるあるみたいな。宿題を最終日に急にピッチをかけてやり始める。
それを高校までやってきたのが僕なんですけどもね。
色んな雑誌とか漫画とかで見てきました。キャラクターとかが「やっとけばよかったー!ちくしょう全然やってない!」みたいな。

僕はこういう宿題などに限らず、予定を組み立て、その予定通りにことを進め、きっかりこの日に終える。この流れがすごい苦手で成功した事がないです。

これからの予定を決めるというのがまず苦手で。定期テスト前とかに学校に一日のスケジュールと二週間(テスト週間)のスケジュールを決めて大体1日の学習時間がこれくらいになる、という予定をキッチリ決めて提出しないといけないんです。

キッチリ決めたこともないし第一決めたとしてもそれ通りに予定が行くわけがないです。
言ってもまだまだ大丈夫、が常に頭の中にあるからです。

良い加減直した方がいいだろうし、先生とかにも言われるんですけれどね。無理なんですよね。
変なとこは繊細でしっかりとしなきゃいけないところでズボラというか。

こんなことを数年繰り返していたらオチがわかってきます。

そう。

徹夜のやっつけ作業です。

もう勉強でもなんでもありません。手の運動です。

そもそも3日前くらいから“徹夜”を踏まえて計画をしています。
徹夜したらギリ終わるを免罪符に最終日ギリまで遊び呆けてるんですよ。こっちは。

昼はもう寝ます。夜に賭けます。オールインですよ。オールイン。

眠気でボヤッとしながら電車に乗り込む時は、いつも後悔の念でうなだれます。「次からは計画的にコツコツとやっていこう。」そう思いました。

そして今日はGWの最終日。

今日も夜にオールインしてきます。

いつも僕は一点賭けです。

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