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#17 家を建てる① - 選択肢 -

これまで、移住を決めた背景や移住先の検討といった内容について書いてきましたが、これからは現在進行形の新居建築に向けた内容を書いていきたいと思います。

移住先を決めるまでの中で上記の記事内でも触れてきましたが、東京を離れて実現したいことに「庭付きの家に住む」ということがあったので、それを前提とした土地を選びました。

その上にどんな家を建てるのか!?という議論については、実は移住を決めてからも着手していて、既に半年以上の時間を費やしています。最近では土地選びから新居のプランニングに2~3年掛ける人もいるくらいですし、人生において数少ない、かつ多額の金額の決断なので、納得いく形のものにしたいので、手を抜くところではないと私も思います。

・家の建て方とかの種類って!?

今回は我が家の家づくりの考え方の前に、家を持つ手段などの整理から行えればと思いました。置かれている状況により選択肢も変わると思いますし、我が家も選択肢の中からいくつか検討しました。

ざっと整理する限りで、以下でしょうか。
・マンション購入
・戸建て(建売)購入
・建築条件付き土地購入
・土地購入+規格住宅発注(主にハウスメーカー)
・土地購入+注文住宅発注(主に工務店?)

東京都内にいた身からすると、選択肢としては圧倒的に「マンション購入」が多かったと思うのですが、東京を離れてみると、それ以外の選択肢も色々あるんだな、と実感しました。それぞれを整理してみようかと思います。

〇マンション購入
これは比較的イメージしやすい方が多いと思いますので、詳細の説明は省くとして、買うにしても新築/中古で大きく動き方が変わってくるように思えます。

新築を購入する際は、建物が完成前で実物を見ることは出来ず、モデルルームを見学して判断するケースが多いと思いますし、中古を購入する際は売主さんが住んでいるケースなどでその住まい方にイメージが引っ張られるなど、一長一短があると思いますが物件の良さや予算など複合的な条件で決めていくことになると思います。

引越してきて思うのは、住むエリアにも当然左右されると思いますが、マンション購入という選択肢は人口が集積している都市部では当たり前でも、そうでない場合はそもそも物件がない、というケースが多いのではないかと思います。

少し蛇足ですが、マンションの良さは管理が楽だったり(管理組合方式)比較的、断熱・気密の性能が戸建てよりも安定して高い、という利点はあるのではないか、と思ったりしています。

〇戸建て(建売)購入
戸建てに住むと言っても、これだけ選択肢があるのか、と調べてから感じましたし、奥の深さを実感している最中ですが、一番シンプルというか楽なのがこのケースかと思います。

マンション購入と似た形で、購入者の要望を加味して作られるエッセンスはなく、出来ている戸建て(もしくは建築中の戸建て)を購入するパターンですね。

人によって捉え方は変わりますが、土地と建物をセットで買う形になるので、利点としては「すぐ住める」「考えることが少ない」などがあるでしょうか。じっくりどんな建物にしたいかなどを考えたいタイプの方には合わないかもしれませんね。

〇建築条件付き土地購入
これはこの後、整理する土地購入パターンの制約が大きいケースですね。土地を購入する際に既に購入後に家を建てる発注先が決まってしまっているパターンなので、ハウスメーカー/工務店選び等が不要になるとも思えますが、選択肢が圧倒的に少ないというデメリットもあるかと思います。

また、このパターンの場合は、建築条件を付けている会社が売主になっているケースや売主と建築条件が付いている会社の関係性が近いケースが多く、そういう条件が付いてはいるけど「良い土地」ということが多いように個人的には感じます。どんな家を建てたいか、建築条件付きの会社との相性が一番のポイントでしょうか。

〇土地購入+規格住宅発注(主にハウスメーカー)
こちらは良く街中にある住宅展示場などに出展しているハウスメーカーを利用するケースです。土地を購入後に自分の建てたい家を馬の合うハウスメーカーを見つけて、建てていくパターンなので、ハウスメーカー選定とどんな家に住みたいかの整理が、これまでの候補と大きく違う点でしょうか。

ハウスメーカーを使う利点は、歴史がありノウハウや人材が豊富という基盤がしっかりしている点と過去の経験に裏打ちされたハウスメーカー毎の特徴ともなっている標準的な規格(仕様)が複数パターンあるということでしょうか。また、それと連動して一定程度の着工数があり、建材などのボリュームディスカウントの恩恵か、メーカーによっては比較的コストが抑えられる可能性があります。

他方で標準的な規格があるということは、そこから外れることが難しい(結果的にコストに乗ってくる)ケースが多く、拘りのある家を作りたい時に実現可能性が低くなってくるかと思います。

また詳細は別でも書こうと思いますが、日本の住宅は断熱性、気密性が諸外国(主にヨーロッパ)と比べると著しく低いと言われており、大手ハウスメーカーとはいえど、状況は一緒のようなので脱炭素化社会に向けて住宅性能の向上が国としても重要と認識されつつある中では、大きな検討軸になってくるかと思います。

〇土地購入+注文住宅発注
どこを境に規格住宅なのか、注文住宅なのかはやや判断が難しい部分はありますが、買った土地に思い通りの家を建てるのが注文住宅のイメージでしょうか。

もちろん、上記したハウスメーカーでも、ベースの規格から外れはするものの、どこまで応じてくれるか、どんなコストになるかという点はありますが規格+要望を盛り込んだような注文住宅の建築は可能です。

注文住宅の担い手としては、地域の工務店というパターンが多いような気がします。設計から施工までやってくれる工務店もあれば、設計は個別の設計事務所にお願いして、施工だけを工務店にお願いするケースもありますし、上記したハウスメーカーにお願いするケースなど、様々なパターンがあるのが注文住宅でしょうか。

一番の特徴は”自分たちの住みたい家”というものを、詰め込みやすいということではないかと思ってます。規格住宅の場合、コストや効率のためにそぎ落とされてしまう部分は良い意味で「平均的な良さ」の追求に繋がっていると思うのですが、暮らし方は人それぞれなので、どこまで家に拘るかによって注文住宅を選択肢に入れるかどうかが変わってくると思います。

ちなみに、上記した高性能の住宅というものを目指す時は、一条工務店のような以前からずっと高性能住宅に取り組んできているハウスメーカーや各地域に存在する「スーパー工務店」と言われている志が高く、技術・経験もあるところにお願いをする必要があります。このスーパー工務店は今では建築完了の目安が2~3年後というところが現れるくらい、引っ張りダコになっているケースも多発してきていますので、注文住宅を検討する際には何に力点を置いて選んでいくかは肝心になってきますね。

とここまで、家を持つ選択肢について、書いてきましたが、少し触れているので薄々お気づきの方がいらっしゃるかもですが、我が家は断熱性、気密性を求めて「冬に暖かく、夏に涼しい」、所謂高性能住宅を目指そうと注文住宅で家を建てようと奮闘中です。その辺については、また改めて書き記したいなと思います(つづく)

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