会社員の頃の思い出

今日は雨でやる気が出ないのでつらつらと思ってる事とかを書く。

私は30代の半ばで急に投稿漫画をめっちゃ描く人になったが、
10代20代からやっとけばよかった~~と後悔したかと言われたら別にそんなことはない。
ジャンプでバトルもの描きたいとかりぼんで少女漫画描きたいとかあるなら若い方がよさそうだと思う。
若い時しか描けない物ってあるから。

でも年取ってからじゃないと描けないものもあって、
私が10代~20代で社会にメタメタにされて、そこから「上手くやっていく」ことを身に着けて、
偏見やいじわるを上辺や適当さでかわしていくことで沢山の経験を得た。

もちろん優しさや親切も沢山得たが、「企業に勤めて飲み会に出る」とかって
お金払って体験できることではないのでそっちの方に比重がいってしまう。
私の席につくやいなやおしぼりと箸を席にシュバババと配置してメニューを各席に回して店員さん呼んでから「とりあえず生の方~!」と挙手させて頼むスキルは、
別に取得しないでいい人生ならそれにこしたことはないが、「オジさんがとりまとめる社会ってこんなもんで、そこで傷つかないで生きるためにはこういうふうに動いていたら無難」というのを取得できる人間になれた というのはかなり自信になった。
酒が飲める体質ならおじさんの前でビールと焼酎でも飲んでおけば「お!君飲めるね~!」となるのであとは適当に「課長もいっちゃいますか!!」とか言っておけばいい。元気であれば会話の内容はなんでもいいのである。
飲めなければとりあえず一杯カシオレとか頼んでおいて、それも飲み切らなくていい。
適当なタイミングでウーロン茶を頼みなおし、あとはオジの苦労話や女性陣の噂話にデカめのリアクションをかましておき、素面の人は後半強いので泥酔オジやオバに「も~しっかりしてくださいっ!お会計しますよ!」とかで会計金額おしえてあげる係とかやって、集合写真とったあとはそそくさと帰って良い。二次会は出なくて大丈夫です。

転職がうまくいかずに誰とも信頼関係を築けずに、誰にも質問できずに呆然と書類を見つめ続け、迷惑がられ、終業後更衣室で泣いていた20代前半の私よ。
お前はこの後色々大変だけどなんとかなるから元気出せ。と言ってあげたい。
まぁその会社も漫画描く為に辞めちゃうんだけど。

正社員に拘ってた時、地元の建築系の会社に営業事務で入ったときめちゃくちゃ恐ろしい女の園で、
そこで優しそうなママさん上司がいて「この人についていけば大丈夫そう…!」と思って慕っていたらそいつが実は一番やばかった事とかがある。

そしてまんまとイジメのターゲットにされてしまい「自分の何がいけないのか!?」と苦しみ
地獄のような1年を過ごすが、次の新人が入ってきたときにスーッとイジメの対象が移り変わったことがある。
急に皆の態度が変わり、ずっとハブられてた飲み会にも急に誘われるようになって
「何!?怖!!!!」となったがそこでの経験も「体験しなければわからない事」な気がする。

そのイジメはかなり迷ったが、私自身がとてもつらかったのでそこに加担しては自分の人間性が「終わり」になってしまう気がして
次のターゲットの彼女に頻繁に話しかけた。が、その会話の内容に常に聞き耳をたてられ、お局に「太郎さんとはお話できるのに何で仕事の電話は上手くとれないわけ!」と怒られていた…
その後も壮絶なイジメが続き、退職してしまうのですが、彼女からお手紙をもらうのですがそのお手紙の字の弱弱しさ、何度も書かれた謝罪の言葉は今思い出しても悲しくなる。

色々あったが、余裕が出てくると人間観察も出来る様になってきて、先述したヤバかったママさん上司は「いじわるでプライドが高いがその分孤立を恐れる。もう一人の上司と上辺は仲良くやってるがよく陰口をいっており、人から賛同される事で自己肯定感をあげている」とか
使えない、と言われている配送のおじさんは「穏やかで知見が広く、皆が嫌がる配送箇所を引き受けてくれている」とか

今、漫画の為にキャラクターを作っていて、こういうのは想像だけでは知りえない人間性かなと思う。
時代もあるけど苦労したほうだと思う。
が、漫画を描く人間としてこういう事を体験できたのもまぁ良かったかなと思わなくもない。
しないに越したことはないけど…

会社を辞めて、やった~~~もう資格試験うけなくていいしシステムが変わってまた勉強⁉とかないんだ~~
イエーイと思ったけど、青年誌志望になった事もあり、今改めてめちゃくちゃ勉強を強いられている。
知らないと描けない題材を選びがちなので…

家にずっといるので激しくムカつくことがなくて嬉しい反面、発想を得ることがないのでやっぱりまたバイトとかしちゃおっかな~と思わなくもない。月刊誌でバイトしながらとかやれたら理想だよな~~。
社会保険とか入れるとこにさ…

現実逃避でダラダラ書いてしまった。午後からは真面目にやってきます。

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