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[読書記録]とにかく散歩いたしましょう 小川洋子著




とにかく散歩いたしましょう
小川洋子
毎日新聞社刊





毎日新聞で月一連載されたものをまとめたエッセイ集。

「犬とはつまり、機嫌のいい生き物である。
犬を表すのにこれほどぴったりな言葉は他にない」

著者の飼い犬ラブ。
ああ、そうだ。うちの犬もそうだった。
帰ると一年振りに会ったかのように尻尾を振って迎えてくれた。たった数時間留守にしただけなのに。

足腰が弱り、多分、痛みがあっただろうが、転んでも起き上がり何事もなかったかのように歩き始める。
歩けなくなり、寝たきりになっても、呼べば必死に答えてくれた。

そして、当たり前のように虹の橋を渡っていった。
私たちは愛犬から沢山のことを学んだ。

ナルニア国物語のライオンからとったアスランと名付けた小さな子犬は、16歳2ヶ月生きて空の向こうで私を待っていてくれる。
そう思うと涙がとまらない。

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