第1章 決闘クラブ 1
日曜の朝、ハリーが目を覚ますと、医務室の中は冬の陽射しで輝いていた。腕の骨は再生していたが、まだこわばったままだった。ハリーは急いで起き上がり、コリンのベッドの方を見た。昨日ハリーが着替えをしたときと同じように、コリンのベッドも周りを丈長のカーテンで囲ってあり、外からは見えないようになっていた。ハリーが起き出したのに気づいたマダム・ポンフリーが、朝食をお盆に載せて慌しくやってきて、ハリーの腕や指の曲げ伸ばしを始めた。
「すべて順調」
オートミールを左手でぎこちなく口に運んでい