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SaaS企業のマーケターが気になったnoteまとめ

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SaaS企業でマーケティングを担当する うみみ( https://note.mu/umimi0425 )と竹前太朗( https://note.mu/tarotakemae )が…
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#ブランディング

多くのマーケターが誤解しがちな主要施策の「できること」と「できないこと」のまとめ

(2023年12月11日 追記) この記事が読まれすぎてついに本になりました! 2024年1月17日出版です。 (追記ここまで) マーケティングの現場にてたびたび発生する「期待していたほど効果でないじゃん!」という不幸は、いったい何が原因で起こってしまうのでしょう。 その不幸の大半は、「診断と処方の間違い」によるものです。 図にするとこうなります。 マーケティングは医療と同じです。病気(売れない理由)を特定し、その病気の治療に最も適した薬を飲む。ただこれだけ。たった

【元スタバ店員が分析】スターバックスのマーケティング戦略

もう数年前ですが、トータルで4年ほどスターバックスの店員をやっていました。現場のオペレーション、OJTなど人材マネジメントの方針は現場レベルでは理解しています。 スターバックスは、テレビCMなどの広告やチラシ、DMなどのオフラインマーケティングの施策を行わないことは有名です。 なぜなら店舗数が1500もあるので、そもそもの顕在的なファンが見えているのと、圧倒的なブランド力がすでにあるので、テレビCMのような費用対効果が合わないマーケティングは行わない方針だと思われます。

これからは「一番最初に思い出してもらえる第一想起ブランド」しか生き残れない

(2024年1月4日 追記) この記事が含まれる内容が本になりました! 2024年1月17日出版です。 (追記ここまで) 世界に冠たるマーケティングカンパニー、P&Gがとても重視している指標があります。 それが、Evoked Set(想起集合)です。 Evoked Setとは、何かをしよう(買おう)としたときに、頭に浮かぶ好意的な選択肢の集合体のこと。 あらゆるモノやコトで(どれを買っても変わらないよね、という)コモディティ化が進展した結果、すべての業界で熾烈な価格

0から学ぶ『ブランド価値と投資額』【大阪登壇内容抜粋】その2

では、今回は『日本企業のブランド価値の計測と投資限界額と投資法』です。日本企業は、だいたい企業価値の10%ぐらいがブランド価値限界の基準になるという話をします。 大変遅くなってしまって申し訳ありません。なんか忙しくなってしまいました。 登壇当日としては、下記のトピックとして話をしていました。 ・世界と日本のブランド価値の測り方と投資額と投資法  ∟自社のブランド価値限界値、投資限界値とオススメの投資戦略  ∟上海時代に有名ブランドのローカライズをどのように成功させたか ※

0から学ぶ『ブランド価値と投資額』【大阪登壇内容抜粋】その1

概ね初大阪で2日連続で登壇させていただき、今まで一番好評をいただけました!(来場者の6割がその場でnoteをフォローしてくれるという、、、すごい!)ひとえに、温かく迎えてくれた方々、準備を手伝ってくれた方のおかげであります。ありがとうございます! ここまで国内外に多様な顧客、状態に合わせて提供していたデータが、ようやく一つのプレゼンテーションとして円をなしつつあるな感覚も資料を作りながら感じました。 (ただし私が長い時間をかけたとはいえ、国内に他にあまりここを研究している人

「“弱み”+〇〇⇒“強み”」で売れる商品をつくるのが強いマーケッター

「この商品…どうやって魅力を訴求したらいいの?」(メーカーマーケ担当)「今回の商品、あまりイケてる推しポイントがないんだよね…」 (代理店プランナー)「この商品あまり好きじゃないから、どう魅力を訴求すればいいか分からない…」 商品のマーケティングに携わる皆さま、こんな風に悩まれた経験はないでしょうか。 この気持ちは私自身、経験から痛いほどわかります。 けど、私たちはマーケ担当である限り、その商品の魅力を発信し、お客様に買っていただくのが役割。 「魅力を感じないから担当

【中編】〜ブランディングで金儲けを諦めるな!〜『ブランド論/デビット・アーカー』書評と考察

今回は、ブランドデザインを実際に行う人向けです。 パートでいうと、第二章〜第三章の考察になります。 この辺りを改めて読んでいると、これブランディングの経験ない人だとほんとわかりにくい本かもなと、思い始めてしまいました、、、笑 あとは、表現や専門用語が日本語的に理解しにくいかなと思います それでもこの本にはかなりの重要な頃が書かれていることには間違えがありません。特に一章のブランドの価値については、前回見てない人は読んでみてください。>前回 この章の構成は、ブランドビジョ

【スタートアップ必見】すべて見せます!!! b→dash大型プロモーションの裏側 ~全体設計と成果編~

みなさん、はじめまして。 株式会社フロムスクラッチでCMOを務めております三浦將太です。 突然ではありますが、みなさまこちらのCMをご覧になったことはございますでしょうか?  こちらの動画は2018年2月から公開を開始しました、データマーケティングプラットフォーム「b→dash」のCM動画です。おぎやはぎさんに出演いただきCMを放映していたのですが、大変嬉しいことに、18年2月のCM公開以降、マーケティング担当者や代理店担当者の方々、そして経営者の方々から多くの反響を頂戴