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上島竜兵さんの言葉

三人で「やーっ!」と言って、登場。
「俺がやる」
「俺がやる」
「いや、俺がやる!」
「どうぞどうぞ」
熱々のおでんを顔に当てられる。
そして、「訴えてやる!」
「くるりんぱ」
肥後さんと寺門さんに切れて、寺門さんと仲直りのキス。
「すみません、取り乱してしまいました」
その後、熱湯風呂が出てきて
「聞いてないよぅ」
熱湯風呂に入れられそうになって、
「絶対押すなよ」
熱湯風呂から出てきて、人工呼吸。

ここまで、何も調べなくてもすらすら文字が出てくる。
ダチョウ倶楽部の芸が。
そして、上島竜兵さんの姿が。
もう、本当にバカバカしくて好きなんですよ。

「体当たり芸」、「スベリ芸」、「お約束」
こう言ったお笑いの部分をわかりやすく表現し、みんなに笑いを提供してくれているのが上島竜兵さんであり、ダチョウ俱楽部です。

そんな上島竜兵さんは、よく「現状維持」と言う言葉を口にしていました。
現状維持と言うのは、私としては正直あまり好きな言葉ではないのですが、偉大なるマンネリも、たまに見れば面白いっていうことなのかなと私は理解していたつもりです。

実際に時間が経つと、またあのネタを見たいと思うのです。
そして、冒頭に書いたいつもと同じ笑いをダチョウ倶楽部は演じていたのです。
なるほどな、と考えさせられたものです。

私は、食べることが好きなのですが、たまに食べたくなるのが老舗の味。
上島竜兵さんの言葉は、ダチョウ倶楽部が老舗の暖簾を掲げて、いつもの笑いを提供してくれることなのかと考えるようになってました。

そんなダチョウ倶楽部、そして上島竜兵さんのネタですが、私の日常会話でも少しブレイクをしたい時に使うネタの一つにもなってました。

昨日も占いをしながら、お客様に私のエピソードを披露して、
「すみません、取り乱してしまいました」
と言って、本題に戻って話をする。

仕事の場面でも、嫌な仕事を自分から
「やりましょうか?」と言って、相手から先に「どうぞどうぞ」と言われた場合には
「今のやり取り、ダチョウ倶楽部のネタでもう一度やり直しましょうか?」
と言って、相手を苦笑させた事も一度や二度ではありません。

このような形で、占いでも普段の会話でも、ダチョウ倶楽部、上島さんのネタが自分に溶け込んで、いつの間にか使うようになっていたのです。

そう言ったエピソードがあるだけに、今朝上島竜兵さんが亡くなられたニュースを聴いて、本当にショックを受けました。
このショックを、自分の中で消化させるのが辛いので、敢えて今回は文章にしてみました。

このように、私が上島さんの芸を愛したことは事実で、それを自分の生活に取り込んできたのも事実。
好きだった芸人さんの振る舞いを、これからも自分の日常に取り込むことが「小さな弔い」になるのかなと考えて、これからも振舞いたいと思います。

上島竜兵さん、たくさんの笑いをありがとうございました。

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