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続・ ペンタックスを買って、実際のところ編

前回こちらの記事↓でペンタックスK-1 mk2の感想というかレビューというかを書きましたが、アップしてからいろいろと書き忘れていたことがあったと気づきました。

追記しようかと思ったのですが、結構量も多かったので別記事で、「続」というタイトルをつけてまるで書き忘れてなかったかのように書いていきたいと思います。

それでは前回に引き続き、良かった点や気になった点について書いていきたいと思います。

よろしくお願いします。

リアレゾ 

ペンタックス独自のユニークな機能がこちら、リアルレゾリューションシステム(RRS、以下リアレゾ)です。

どういう機能かというと、同じ被写体に対して4回シャッターを切り、それらを合成することで超高解像な画像を作り出すものです。オリンパスやパナソニックのハイレゾショットみたいなものですね。

えげつない解像度の写真も撮ってみたかったので、この点も個人的には好感を持ったポイントでした。

正直、ぱっと見では違いはわからないのですが、画像をかなり拡大して鑑賞すると確かに解像感が違います。pcのモニターだと結構拡大したくなりますので、そんなときにテンションが上がります。

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無題

(上がリアレゾ、下が通常ですが、ぱっとみではわかりづらいです。3枚目のように拡大すればわかる感じ)

この機能、ブレ厳禁のため、もともと三脚使用時のみに使えるものだったのですが、K-1 mk2では手持ち状態でも使うことが可能になり、より汎用性が増しました。

購入前は手持ちで撮れるって結構面白そうだと思っていましたが、実際はそれほど使わなくなりました。というのも手持ちリアレゾは処理時間がとても長いんですよね。体感で1分弱くらいは待ちますので、撮影のテンポがかなり悪くなります。その上、手持ちのリアレゾだとそんなに解像感も増さないので、あまり使わない機能となってしまっています。

ただ、三脚使用時、といいますか通常のリアレゾは処理時間はそれほど長くなく、体感だとHDR撮影と同じくらいの処理時間です。そのため、三脚を立てて撮影したついでにリアレゾでもとりあえず一枚、という使い方ができます。三脚や固定したところでの撮影をするのならそこそこ使い勝手はいいと思います。

それとファイルサイズは、rawだとだいぶ容量が大きくなってしまいますが、jpeg形式で保存すると普通の画像とサイズはほぼ同じです。jpegで撮影するようでしたら、サイズの面でも使い勝手は悪くないと思います。


GPSがついてる

大事なことを書き忘れていました。
K-1 mk2にはGPSが搭載されています。これも購入時の決め手の一つでした。

アウトドア撮影だとやはり撮影場所が記録できたほうが後から振り返る時にとても楽だと思います。どの山に行ったか忘れないようにできますし、または自分だけの絶景ポイントを記録することもできますし。

また、アウトドアのみならず、普通の街中スナップでもあると便利な機能だと思います。観光名所の写真ならひと目見てどこで撮ったかわかりますが、正直、街の光景ってだいたい似たようなものなので、撮影から日が経って忘れてしまうともうたどり着けないんじゃないだろうかと思ったりします。場所を記録しておけるのはなんだかんだ便利なんじゃないかなと。

と言いつつも実は私はGPSを1回しか使ったことがないんですよね。。。つい入れ忘れてしまいます。

ただその1回というのが、登山帰りの山道と住宅街が徐々に入り混じり始めるような良い雰囲気の場所での撮影だったのですが、これはまた来てみたいけど確実にこの場所は忘れるな、、、という不安があってのGPS使用だったので、これが使えて良かったなとホッとしたことを覚えています。なんだかんだあると便利です。

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(このあたりでした)

HDR撮影

HDR撮影は全部で4種類用意されています。実はHDR撮影には結構力が入れられていまして、ペンタックスの方のこちらのポストがものすごい熱量で語ってくださっています。

HDRで面白いのはHDRアドバンスドというモードです。自然な見え方とは全く違いますが、絵画のような独特な風合いの絵を作ることができます。

それだけに使いどころが難しいですが、普通の風景やスナップとかではなく、派手派手な夜景などで使うとマッチすると思います。

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もちろん手振れ補正のおかげでHDRも手持ちで撮れます。


デジタルフィルター

raw現像とは別に、jpeg画像でも色々な調整ができるデジタルフィルターという機能が備わっています。

明るさ調整はもちろんのこと、色を反転させたり、ハードなモノクロにしたり、水彩画っぽいエフェクトをかけたりといったことができます。

私は明るさなどを後からいじりたい時はrawで撮ってボディかPCで編集するのでほぼ使わないのですが、たまにフィルターがはまって面白くなったりします。


レンズのリングがしゃれてる

ペンタックスのレンズの多くには差し色的なリングが入っています。

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この画像では赤ですが、スターレンズだとゴージャスな金色だったり、無印のレンズだと緑色だったり。個人的には地味ながらシャレてると思っています。

親指af押しやすい

親指AFをメインで使うようになったのですが、このAFボタンがとにかく押しやすい位置にあります。AFボタンはカメラによっては不自然に親指を伸ばさないと届かない位置にあったりしますが、ペンタックスはベストな位置においてくれていると思います。ファインダー覗きながら押す動作が本当にしやすいです。

それ以外にも、露出ボタンとISOボタンもいい位置なのが助かります。

露出のゼロが明るい

いいことなのか悪いことなのかよくわかりませんが、K-1 mk2の特徴として露出の基準が明るめです。夜の撮影だと、露出補正を-1EVから-2EVの間くらいにすると目に見えている実際の明るさと同じくらいになります。

画素数多い

K-1 mk2は3600万画素で、高画素機に分類されるのではないでしょうか。

画素が多い=別にすごくない 

みたいな風潮が出来上がっている感がありますが、まあ多いにこしたことはないかなと思ってます。トリミング耐性も向上しますし。

電子水準器が助かる

水平・垂直方向での傾きが分かる電子水準器を表示させることができます。

水平垂直を取るのが苦手なので、これは結構助かっています。

ただ後述するようにちょっと見づらいときもありますが。

ボディはわりとコンパクト

重い重い言ってはいますが、ボディのサイズ自体はわりと小さいです。

収納の時は助かると思います。重いけど。

不満編

さてここからは不満について書いていきたいと思います。

高感度撮影時の処理時間長い

高感度のノイズが少ないのがペンタックスの強みの一つであると前の記事なんかでも言いましたが、高感度での撮影(特に1万を超えると顕著)になると処理にちょっと時間がかかります。

具体的には1秒か2秒ほど待ち時間が発生するイメージです。すっごい待つってほどでもないですが、少しテンポは悪くなります。若干残念なポイントです。

シャッターの衝撃が大きい

シャッターが降りるときの衝撃がやや大きく、もしやこれのせいで手ブレしてるのではと思うときがあります。露光中頑張って体を静止させている努力すべてを無に帰すようなガッシャンという衝撃があります。

もちろん、この衝撃がシャッターの気持ちよさにつながっている面もあると思うのですが。これを抑えてくれれば手ブレももっとしなくなるかなと思いますね。

ファインダーが気持ち暗い

ファインダーがちょっと暗いような気がします。夜なんかは何がなんだかよくわからないときもざらです。

また、前述したファインダー内に表示させる電子水準器なども、ちょっと暗いところだとよくわかりません(水準器の表示も目立たない色しかできないのでわかりにくいんだこれが)。

まあこれに関しては、使用しているレンズが明るいかどうかといったことも関係してくるとは思うので、一概にK-1 mk2が悪いと言えない部分もあると思いますが。。。

動画は苦手

こちらの記事で頑張って動画を撮ろうとしてみましたが、動画はあまり得意ではないです。

にもかかわらず、写真から動画へのモード切り替えはめちゃくちゃやりやすいです。どうしてなんだろう。

終わりに

私がK-1 mk2を触ってから感じたことは、だいたいこんな感じです。

ペンタックスはユーザーがとても少ないメーカーです。量販店で展示されていることも少ない。というかほぼ無い。とにかく一般的にはあまり目立たないカメラです。

それゆえ、なんとなくキワモノ感といいますか変化球感といいますか、とっつきにくいような感覚を抱かれる方も多いのではないでしょうか。実は私もその一人でした。

でも意外とそうじゃなかったんですよね。

私がK-1 mk2を購入して使ってみて感じたことは、ペンタックスのカメラはカメラに必要な機能をしっかりと盛り込んできている、実はきわめてオーソドックスでまっとうな良いカメラだということです

グリップ感だったり、手振れ補正だったり、この記事で書いてきたような上記もろもろだったり、時にはユニークすぎる機能だったり。

あくまで私の主観ですが、欲しい機能はあらかた詰め込まれていたカメラでした。

もちろん難点もありまが、でも、ぜひ一度触ってみてはいかがでしょうか。

結構良いカメラだと思いますよ、ペンタックス。


以上です。

ここまでご覧いただきありがとうございました。



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