私のプライベート vs 娘の知恵熱
待ちに待った私の個人的なプライベートの予定までいよいよあと1日となった。かれこれ長いこと親しくしている友達とちょっとごはんに行こうと、良くも悪くもただそれだけの予定。ここ1年半ほど、妊娠と子育てで集まりに不参加だった私としてはずいぶん久しぶりに顔を合わせるメンバーだ。
赤ちゃんが大事なイベントのときに限って風邪を引いたり高熱を出したりすることはよく知られていることで、「知恵熱」とはよく言ったものだなと親になって痛感している。
インフルエンザの予防接種は高熱で2度キャンセルし、さらに1才の誕生日で実家と義実家を含めてお祝いの席を設けたときも、娘はお店に着くなりやんわりと熱を出した。(抱き上げたときに異様なあたたかさに冷や汗をかいた私)
いつもとは違う両親のソワソワを、娘なりに感じ取っているのかもしれない。
とすると、明日に迫る私のプライベートは実母とお留守番を強いられる娘にとっては絶好(!?)の知恵熱のタイミングとなってしまう訳で、前日の今日から私は極力いつも通りを装って過ごしている。ただ、裏の裏を考えすぎると結果的に表になってしまうのと同じように、このどこかおかしないつも通りを娘は見抜いているかも分からない。
私が独身だったときは、「子どもが熱を出したからごめんね」と突然来れなくなった職場の同僚に対して、赤ちゃん1人で留守番しているわけではないし、預かってくれている実家なり夫なりが面倒をみてくれるのではと思っていた。もっと言うと、医療従事者でもないのに帰宅したところで一体何の戦力になれるのかと首をかしげていたほどだ。
親になってすべてブーメランで自分に返ってくる。子どもが高熱を出してぐったりしているときに食べるご飯はきっと味がしないだろうし、どんな歓談も頭に入ってはこないだろう。
他の大人が診ているといったって、きっと子どもの看病にかかりきりで他のことは一切できていないだろう。保護者が慣れるまでは、赤ちゃんの発熱とは人手と体力で乗り切らねばならない緊急タスクだということを知る。
明日、娘が笑顔で行ってらっしゃいと手を振ってくれるように。いや、笑顔でなんてぜいたく言わない。泣いてもいいけど熱だけは出さずにと、寝息を立てる娘のとなりで祈る私だった。
久しぶりのメンバーと、ホッと息抜きできる時間が持てたら嬉しい。がんばれ娘。がんばれ、私。
明日もいい日になりますように。
2020/12/04 こさい たろ
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