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いざ精神科へ

友人に紹介してもらった精神科に電話を入れたら、予約制ということでしばらく待たされた。初診は長めに時間を取りたい、という配慮のようだった。


2019年4月、いざ精神科へ。

持ち物は保険証とお薬手帳、まずは問診票に現在の症状を記入。

次に心理士の先生とお話をした。主には幼少期から今までの経歴や出来事について、家族構成や出会った人物についての質問をされた。

他界した父のことを聞かれ、涙が出そうになった。いい父だった。好きだった。もっと頼りたかった。


そして、最後に医師の診察。

問診票とともにやったベック式の診断で37点だと伝えられた。40点以上なら即入院だそうだ。

診断は、重度のうつ状態。

「仕事に行ける状態じゃない。診断書も傷病手当金請求書もいつでも書く。生活のこともあるから強制はしないが、家族と話し合ったうえで仕事は休んだ方がいい。」

なんだか肩の荷が下りたような気がした。

もう頑張らなくていいんだ。

もう無理しなくていいんだ。


「責任感が強い、メランコリー型のうつ病。」

「他者のせいにしないで自己否定しがち。」

「新型うつではないから内服薬で治る可能性が高い。」

「芯が強すぎて折れる。柳のようにしなやかに。」


頭ではわかっていても自分ではどうにも出来ない。


「回復は自分の治癒力次第、薬は助けるだけ。倒れてしまったものを支えるだけ。バランスが取れるようになったらあとは自分頼み。」

と、内服薬での治療方針を説明された。

1ヶ月は薬の効果や副作用に注意して、様子を見ながら毎週通うことになった。

朝起きて、生活リズムをキープする。図書館に行くことをお勧めされた。

休むことが仕事。出社しなくても出社したつもりで休むこと、と言われた。


「心の病は頭の病だが、足から治す。体が健康でないと治らない。」

「朝起きて、なるべく外に出る。家で過ごしても良いが、寝たり起きたりの生活はダメ。休むことが仕事だと思って休みなさい。」

「酒は多幸感が増すがその場しのぎ、あとで反動が出るから控えるように。」


こうして、うつ病と向き合う生活が始まった。


うつ病性障害というものの障害受容に向けて頑張ってます! 同じように悩まれている方の助けになれれば幸いです。