【コラム】給付金申請の際に、オンライン申請を検討している方へ

GW、いかがお過ごしでしたでしょうか? 

休みの間に、給付金のオンライン申請が始まり、昨日(5/7)私もオンライン申請を完了しました。オンラインでペーパーレスでこういう手続きができるというのはとてもいいことだと思いますし、こういった手続きがオンラインでできるようになることで、行政にかかる業務コストの大幅な削減も可能になるかと思います。

ですが、今回のオンライン申請、この手の申請に慣れている僕のような人でも「結構めんどくさいなー!」と思うような手順で、「こりゃ、一般の人たちは萎えるか、不平からコールセンターと役所がパンクするかも!?」と思いました。

そこで、僕の経験から、今回のオンライン申請を検討している方に向けて、「注意すべきポイント」を記載しておこうかと思います。

チェックポイント

オンライン申請をする際に、チェックすべきポイントは以下の点です。

1.マイナンバーカード持ってますか?
2.マイナンバーカードで有効な電子証明書を登録していますか?
3.申請に必要なインフラはありますか?
  ・ PC+ICカード または スマホ
4.パスワードにロックかかってませんか?

1. マイナンバーカード持ってますか?

ご存知の通り、オンライン申請の際にはマイナンバーカードが必要になります。持っていない方は、これから申請になります。ただ、申請から交付準備の完了まで通常時でも1ヶ月かかるので、現時点でマイナンバーカード持っていない方は、5月中旬以降に送られてくる申請用紙を使って「郵送による申請」の方が早いかと思います。

申請方法は、以下のリンクから飛んで確認してください。

2.マイナンバーカードで有効な電子証明書を登録していますか?

1.でマイナンバーカードを持っている方で、これで申請ができるかと思うのですが、オンライン申請を行うには、電子証明書が必要になります。

もし、マイナンバー申請時に「電子証明書 なんていらないから、いらないってしとこう」として、電子証明書を有効にしていない場合、電子証明書の発行申請をする必要があります。

電子証明書の発行手続きは以下を参照ください。

また、電子証明書を発行していても、有効期間が「発行から5回目の誕生日まで」なので、初期にマイナンバーカードを発行している場合、有効期間が切れている場合があります。その場合は、電子証明書の再発行をする必要があります。

証明書有効性確認方法

まず証明書が有効かどうかを確認する方法ですが、マイナンバカードを発行の際に電子証明書の失効手続きをしていなくて、5回目の誕生日を経過していなければ、証明書は有効のはずです。

また、それでもこの目で確認をしたいという場合は、各端末向けのアプリ(利用者クライアントソフト)を使うことで確認ができます。

アプリに関しては、以下のリンクからダウンロードし、インストールしてください。

電子証明書の有効性確認方法については以下を確認してください。ただし、PCでの利用を考えている方は、ICカードリーダーが必要です。(何を買えばいいのかは、リストがありますので、リンクをクリックして確認してください。)

1)WindowsPCの場合

2)iPhoneの場合

3)Androidの場合

4)MacPCの場合

その際には、パスワードが必要です。無事にログインして、有効性が確認できればOKですが、ダメな場合は、証明書が失効しているので、電子証明書の再発行が必要になりますので、最寄りの役所等に出向いての手続きが必要になります。

また、パスワードを書いている紙を紛失した、失念した、ということであれば、役所等にて電子証明書の初期化/パスワードの再設定が可能ですので、その際にも、上記のリンクの通り、お住まいの市区町村の役所または支所など手続きが可能な場所を確認の上、発行手続きをしてください。

3.申請に必要なインフラはありますか?

ということで、マイナンバーカードに有効な電子証明書が入っていることは確認できました。ただ、オンライン申請を行う際には、それを行うためのインフラが必要です。

必要になるのは、

1)スマホ(AndroidまたはiPhone)
2)PC(WindowsまたはMac)+ICカードリーダー

です。

私自身は、1.のスマホ(iPhone XR)で手続きを行いましたが、全く問題なく手続きできました。

1)スマホ

本申請に対応しているスマホの要件は以下のリンクで確認可能ですが、AndroidのスマホでNFC機能があるもの(この数年に発売されているものであれば大体大丈夫な気がします)、ならびにiPhone(7以降)であれば利用可能です。

2)PC+ICカードリーダー

PCは以下のリンクにて、実際に給付金申請をするサービス(ぴったりサービス)の動作環境を確認してください。

 Windowsであれば、OSがWindows8.1または10である必要があります。また、Macでは最新版のOS(macOS Catalina 10.15.4)だと電子署名ができないという問題があるので気をつけてください。

 ICカードリーダーに関しては、以下のリンクで対応しているカードリーダーが確認可能です。


4.パスワードロックかかっていませんか?

さて、有効な電子証明書も入っていることが確認できて、さて申請を、と思ったところで、パスワードにロックがかかっている場合があります。(実は僕はここで引っかかりました。署名用の電子証明書のパスワードがロックがかかってしまっていました。)

パスワードロックがかかってしまった場合は、役所等に行き「証明書の初期化」を行います。つまりパスワードのリセットです。行くと手続きについて、担当の方が親切に教えてくれます。僕の時はそれほど混んでいなかったので、ものの10分以内でパスワードのリセット完了できました。(その際、顔つきの本人確認証明書が必要だそうですが、マイナンバーカードがそれなので、マイナンバーカードを持参すれば問題ないです。)

また、以前設定していたのと全く同じパスワードを設定することも可能です。

全部クリアしたら

上記の要件を全てクリアしたら、晴れて手続き可能です。

以下の動画が配信されていますので、手順を確認の上、手続きを進めてみてください。

1)スマホの場合

2)パソコンの場合


最後に

以上、まとめてみましたが、いやー「結構めんどくさい」ですね。これはちょっと申請者にも負担かかりますが、これを説明しないといけない行政サービスの現場の皆さんも大変だと思います。

今回、パスワードのリセットのためだけに最寄りの役所(支所)に行ったのですが、僕以外にも何人かマイナンバーカード絡みで来ていた方がいらっしゃって、結構問い合わせの内容が要領を得ない方もいらっしゃって、対応が大変そうだな という印象を持ちました。

この記事で、ちょっとでも不要不急の役所への外出が減ればな、と思いますが、将来的には、こういった行政サービスの仕組みが、セキュリティは担保しつつも、もっとわかりやすくシンプルになればいいな と願う次第です。(まー、それを作るのがとっても難しいのは百も承知ですが)




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