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【日本国債の暴落。どこで誰が?】

歴史的教訓とか抽象的な話でなく。

「現実にはどんなステップ?」
「どこで?誰がどう行動する?」
ミクロなレベルで丁寧に説明します。

『ハイパーインフレが起こる!』という人の多くは
前提・原因は
◉「国債の暴落&国債金利の急騰」をあげます。

今回は
・そもそも価格が変動する日本国債とは?
・どこで?誰が行う?
・事例は?防げないの?

【そもそも国債?】
・個人向け国債と金融機関が買う国債があります。
・今までの発行総額は約900兆円、うち個人向けは5-10%(65兆円程度)で
・個人向け国債は額面金額固定のため、その価格が変動しませんので除外します。
・国債と関連する金融商品は様々ありますが、それは除外します。

◉「国債が自由に取引され
  国債の価格が変動するのは
  民間金融機関保有分のみ

=> 「金融機関が購入する日本の国債」に限定して話をすすめます。
こういうのを漠然とでなく、具体的に事実ベースでおさえるのは大事ね。

【どこで? 誰が?】
・そもそも民間金融機関が国債を取り扱う現場、市場は2つしかありません。
①最初に財務省が公募・入札を行う一次市場。 
<財務省が売り、民間機関が買う>

②民間機関が保有する国債を売り買いする市場
<民間機関と日本銀行が売り買い>
この2つです。

【どこで??】
①と②ともに
日本政府、民間機関、日本銀行ともに
す・べ・て・が
日本銀行にある当座預金での電子データのやりとり
となります。

*つまり
 日本国債の市場取引は
 100%
 日本銀行のサーバーの中でのやり取り。

事実ね。 議論とか不要ね。

【最近、過去の事例は?】
今まで何度も外資の金融機関が日本国債をカラ売り(どんどん売って)儲けようとしたことがあったそうです。
その多量な売り注文に対し、十分な買い注文がなければ、国債価格はどんどん下がることになります。

*カラ売り=価格が下がることで儲かる取引(価格が下がってから、その銘柄を購入する権利を行使する)

【防げる?】

実際、近年は
国債価格の暴落は発生したことがありません。
上記のカラ売り攻撃を防ぐのは難しくないからです。

売買の状況はリアルタイムで日銀が把握していますし
日銀は日本円(日本銀行券)を自由に発行できますから、
十分な買い注文を出すことは簡単です。

今では海外投資家は
「カラ売り・国債価格暴落狙いの市場取引」で成功するのは難しいと思われているようです。

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