なぜ広告は出会い系や美容、転職といったものが多いのだろうか
最近は昔ほどYouTubeを見なくなり、それに伴ってプレミアムを退会したので、YouTubeで広告を見る機会が増えた。
広告を見る中で、表示される広告がマッチングアプリや脱毛、転職を促すといったものが死ぬほど多いことが気になった。
これはYouTubeだけに限った話ではなく、「広告」にはこのようなものが多い気がする。
そこで今回は、なぜ出会い系アプリ、美容関連サービス、転職支援のような広告が多いのかについて考えてみたい。
原因としては、経済学や心理学的な要因が複合的に作用している結果だと考えている。
経済学的観点から見る広告の集中
市場は需要と供給によって成り立っている。
出会い系アプリや美容サービス、転職支援といったサービスは、特に需要が高い市場といえる。
これらの分野では、消費者の継続的な関心と高い利益率が見込まれるため、広告主は積極的に投資を行う。
上記に挙げたようなサービスは、集客に直結しやすい業界であるため、広告出稿の競争も激しくなる。よって、それに伴いそういった広告を見る頻度も増加する。
心理学的要因:人間の基本的欲求への訴求
広告は人間の心理に巧みに訴えかける。
たとえば、人々は自分を良く見せたい、良い人間関係を築きたい、キャリアを向上させたいといった基本的な欲求を持っている。
「コンプレックス」は、消費者の意思決定に大きく関わる。
世の中の人間のほとんどは何かしらのコンプレックスを抱えている。
そのような、人々の持つ自己体型、外見、社会的地位などに対する劣等感や不安感を煽り、その解決策を提供すると謳えば高い集客率が見込めるため、こういった広告が増える。
広告の時間制約とその影響
YouTubeなどの動画プラットフォームでは、広告の時間が限られているため、広告内容を短時間で効果的に伝える必要がある。
これは特に、簡単にその魅力を伝えることが難しい製品やサービスにとっては大きな課題といえる。
そのため結果として、そういったプラットフォームでは直感的に理解しやすく、すぐに行動を促すような広告であることが必要となる。
どんなに魅力的で人々の役に立つ製品やサービスであっても、複雑な説明が必要なのであれば、このような場所での広告に採用されにくくなる。
おわりに
正直今私が思いつく範囲では、このようなことが原因だろうと考えているが、細かく見ていけばもっと様々な要因があると思う。
この記事を見ていただいた方で、本記事の内容に対する指摘や、こういった要因が考えられるというような意見があれば、気軽にコメントしていただけると嬉しい。