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イノベーション

イノベーションを考える

最近、イノベーションについて色々と考える機会がありました。

イノベーションはググると革新、とか技術革新と出て来たりします。さまざまなところで多様な理解や定義がされていたりするので、大体「イノベーションってなんだ?」って考えると「よくわからん」となってしまうことの方が多いのかなという印象を持っています。

どうやってイノベーションを理解していけば良いのか?というのが今回記事にしようと思ったきっかけです。

イノベーションとは?

そもそもイノベーションとは何か?イノベーションとなるとシュンペーターのイノベーション理論が有名だと思います。

この本、ちょっとだけまだ冒頭だけしか読んでいないですが、この理論自体はマルクスの資本論と共通する部分があるらしいということや、そもそもこの内容自体がかなり論文寄りという事もあって、易しい内容か?と言われると、うーん、難解な方じゃないかな?という感じもします。(まだ全部読んでないですw)

読んでないですが、いろんな記事や人と話したり、考えてみて、私なりのイノベーションとは「これまでにない発想やアイデアでこれまでにない価値を創り出していくこと」だと考えています。

この総務省の内容は結構自分の理解に近い感じです。

なぜイノベーションの必要があるのか?イノベーションがないとどうなるのか?

現代の資本主義下では、価値あるものに対して対価を支払うのが当たり前であり、それが経済活動に結びついています。

一方で特に競争するような必要性もなく経済が発展し、より人類が豊かになるor人類が生きながらえるということであれば、新たな価値を創出していく必要性はないのだろうと考えます。

しかしながら今日の経済活動は競争原理によって形作られていると言っても良いのではないかと考えます。そうなると、競争に勝つためには、これまでの価値ではなく、新たな価値を持ったもので顧客を獲得し、そこから対価を得て経済活動自体を発展的なものにしていく必要があると思うのです。

だからイノベーションを通し、新たな価値の創造は必要になってくるのではないかと思っています。

ちなみに、誰かにとって価値あるものを創造することがイノベーションであると思っていて、誰にとっても価値のないものを生み出すことはイノベーションではないと思っています。(賛否あるものはイノベーションだけど否しかないものはイノベーションではない?)

企業のイノベーション

イノベーションを起こせない企業はどうなるのか?
それは緩やかな死を迎えることと同義ではないかな?と思っています。新たな価値を生み出せないということは、競争の中で淘汰され、消えていくのだと思います。

だからこそ、企業は生きながらえるために、競争に勝つために、イノベーションを起こしていく必要があると思うのです。

日本企業の平均寿命は34.1歳だというリサーチ結果もあります。私はこの数字が長いとか短いという議論よりも、自然淘汰されていく中で、諸行無常、世界は移り変わるということを受け入れていく必要があるのだと思っています。

イノベーションを起こせない企業は淘汰されていくし、その結果、イノベーションを起こせた企業は生きながらえる。でもまたどこかでそのイノベーションを起こせなくなり、別の新たな企業に淘汰されていく。そんなことを繰り返していくのかななんて思ったりしています。

また、クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」にある、持続的イノベーションと破壊的イノベーションというのもあると思いますが、私は「持続的イノベーション」ではなく「破壊的イノベーション」によって企業が成長し、その結果、国の経済活動が豊かになるはずだと考えています。

もちろんある市場においては持続的イノベーションを競合間で行いながら競争し、市場を成長させていくという事もあるかと思いますし、それ自体を否定している訳ではなく、シンプルに持続的イノベーションを繰り返しているだけでは、破壊的イノベーションをした企業にその市場を奪われ、一瞬にして消えていく運命が待っていると思っているということです。

地方創生とイノベーション

以前、とある人との会話の中で「地方の人口を増やして発展的にしていく中で重要なことは何か、それは産業があることではないか?」という議論をしたことがあるなぁということを思い出しました。

当時は「こういう産業を生み出せば良いよね」とか、いわゆる「HOW」の話をしていたんですが、最近このイノベーションのことを考えながら思ったことは、

  1. なぜイノベーションを地方で起こしていく必要があるのか?

  2. イノベーションを起こすHOWではなく、イノベーションを継続的に起こし続けることができるようなメカニズムが必要じゃないのか?

ということを考えるようになりました。

1について、結局人口を増やせたり人が豊かさを感じるためには経済活動の成長が最重要だと考えるようになって来ました。経済活動を成長させるためには、イノベーションによる新たな価値を創造し、産業を生み出し、結果人がそこに集まり、豊かになっていく。特に最近は東京の人と話をしていく中でより一層強く感じるようになりました。一方で「イノベーションを起こす」ことが目的になると、それ自体で話が終わってしまい、その先にどのような未来を実現していきたいのか、ということが語られないと思っています。

2については企業でも同じことが言えるかもしませんが、そもそも「イノベーション」は簡単には起こせないと思っています。簡単に起こせないので、小さく短く実験を繰り返し、失敗を次に活かしながらイノベーションの機会を探るというステップを踏んでいく必要があると思っています。しかし地方のイノベーションの話では「新たなアイデアをどうやって創出するのか」という観点の話は多い(これ自体も非常に重要)のですが、「それをどうやって顧客に当ててフィードバックを得てイノベーションを起こすのか」というメカニズムの部分に焦点が当てられないのではないかと思っています。このメカニズムがないとどうなるかというと、「単発でアイデアを出すがそれが失敗に終わるとアイデアが良くなかった」みたいな感じで大量なアイデア消費がされる結果になってしまうような気もします。リーンスタートアップの本の中でも語られていますが、「そもそもそのアイデアは仮説に過ぎず、それを顧客にアプローチして初めて仮説の検証ができるのではないか???」ということだと思います。

イノベーションと自分のキャリア

日本では長らく「終身雇用」ということが言われて来ました。一方で近年では政府がこれまで常識的であった終身雇用の見直しを進めることやスタートアップへの投資を推奨するようになってきたと私は理解しています。

これまでは大きな企業の傘で、降ってくる仕事をしていれば生きていけたかもしれませんが、現代では今はそれで良くても10年後、20年後、どうなっているかわからない世の中になって来ていると思っています。

その中でイノベーションを起こしていくことができるということはどういうことなのか?

そういうことができる人間、もしくはそういったイノベーションを起こす組織、メカニズム、リードできる人間というのはどういう人である必要があるのか?

今回考えてみて、自分のロールや、得意不得意あれども、イノベーションという事を考えながらそれに向かっていくことは面白そうだなと思いました。

いやこれまだ答えはないんですが、これから探していこうと思っています。いつか見つかると良いなぁと思っています。

結局最後それかよ!って感じかもしれませんが、まだまだ未熟者ゆえご容赦ください🙇

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