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あなたはどっち?中国語の勉強における「積み上げ型」と「掴み取り型」

こんにちは、中国語コーチの伊地知(@taroijichi)です。

ここで自己紹介はしませんが、プロフィールについてはこちらをご覧いただければ嬉しいです。

以前以下のTwitterでも少し触れたのですが、今回は「積み上げ型」と「掴み取り型」の勉強方法について少し細かく紹介したいと思います。

「積み上げ型」の勉強

積み上げ型

「積み上げ型」というのは、単語帳を使って基本単語をどんどん覚えていったり、文法書を使って体系的に文法を理解していくというプロセスで、その名の通り抜け漏れがないように少しずつ積み上げていくという方法です。

特にゼロから語学学習を始める場合や、初級者はこの「積み上げ型」で学ばないと、抜け漏れが多く、非効率になってしまいます。

「掴み取り型」の勉強

掴み取り型

一方で「掴み取り型」というのは、好きなドラマを見ながら覚えたいシーンのセリフを覚えたり、自分が実際に使うであろうシーンのロールプレイをして、必要な語彙を覚えたりするという方法で、自分の必要なものを必要なだけ掴み取るような学習方法です。

どうやって使い分けるのが効果的?

「積み上げ型」と「掴み取り型」の勉強方法は、初級・中級・上級それぞれで配分を変えると効果的です。

❶初級段階では「積み上げ型」一本で良い

中国語の勉強で言うと、HSK4級・中検3級レベルまでであれば積み上げ型に徹して良いです。(中国語の資格試験についてはこちらをご覧ください。)

なぜかというと、この初級段階ではまだ基礎が固まっていないので、抜け漏れのないスターターキッドをインストールする必要があるからです。

自分が身に付けたいのはもっと会話に直結した力なんだ!

そう言いたくなる方もいるかもしれませんが、そもそも基礎知識がないと会話も何もできないので、焦らずに、まずは基礎知識を積み上げていきましょう。

❷中級段階では「積み上げ型」と「掴み取り型」のハイブリッド

中級段階(HSK4級・中検3級合格後)には今までの「積み上げ型」に加えて少し「掴み取り型」を取り入れていきましょう。

なぜかというと、ここまでの勉強で身に付けた基礎知識をもとに、自分の興味のある分野のことを調べる実力がついているということ、そして、「積み上げ型」が長く続くと、モチベーションを維持するのが難しいことが多いからです。

また、ご自身が中国語を使ってどんなことをしているのかというのを想像し、そこに近くと確信できるような内容が良いかと思います。

例)好きなドラマを探して、1話の中で5フレーズだけはしっかり字幕をチェックし、文法事項を確認し、何度も聞いて、自分でも同じように言えるまで仕上げる、など

このドラマ選びも実は重要で、もし中国語で仕事をすることを想定しているのであれば、ホームドラマよりも少しビジネスシーンが出てくるようなものを選ぶと良いです。

❸上級者は「掴み取り型」の配分を多めにする

HSK5級、中検2級以上になったら、目標によってはそのまま試験対策で「積み上げ型」メインにするのも良いですが、より会話などを意識したり、好きなジャンルのリーディング力を鍛えたいなどの目標に切り替える場合、「掴み取り型」の配分を増やして行くと良いです。

上記のドラマなどを使った勉強もそうですし、オンライン中国語会話を利用して、自分で決めたテーマに沿って話をしてみて、言いたかったのに言えなかったことは復習をして再度トライするなども効果的です。

オンライン中国語会話については色々な選択肢がありますので、こちらの記事をご覧いただければあなたにあったものが見つかるかと思います。

まとめ

ここまで「積み上げ型」と「掴み取り型」の勉強方法について説明しました。ポイントは配分は変えても「積み上げ型」は止めないということ。なぜかというと、掴み取り型を導入する際にも、積み上げが少なすぎると、結局掴み取れる範囲が少なくなってしまい、また積み上げに戻るということがよくあるからです。そうなると、行ったり来たりしてしまい、とても非効率な勉強になってしまうので、あくまでも「積み上げ」をベースにしながら「掴み取り」の配分を変えてみてください。

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