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仕事時 太郎のカタリ

「『すいません』ですって、そんな言葉で、ミスしたことを凌ごうとするのは止めて欲しいです。
 ミスをしたくてミスする人はいないですよね。
 あなたがミスするのは悪いことじゃないんですよ。あなたの給料で完璧な仕事は求めていません。ミスをフォローするために、僕の仕事があります。
 もし、気を使って貰えるなら「すいません」ではなく「ありがとう」が嬉しいです。僕も「仕事をさせてくれてありがとう、と返します」、お互いの仕事をしているだけです」

「もう、帰るのですか?今日は午後から外回りしていましたよね。確認ですが報告書の入力は終わったんですか。明日は何があるかわからないんですよ。そんな風に軽々に
『明日やります』
 なんて言うのは如何なものでしょうかね。

 今日の仕事は今日のうちに終わらせないといけないですから、定時を過ぎているので帰りましょうか。勤務時間は17時15分までですから、いつまでも職場にいちゃ駄目です。
 報告書?さっき口頭で報告を受けましたから、内容はわかりました。
 急ぐ内容は無いと判断しましたので、報告書は明日と言わず、今週中くらいで簡単にまとめてください。
 入力が終わったかは確認しましたが、『明日やります』なんて、勝手に自分で締切を設定しちゃ駄目です。明日やらなきゃならない急ぎの案件があれば、それを優先しなきゃです。
 明日は何があるかわからないんですから、自分の考えだけで『明日やります』は駄目です。報告書の入力なんて急がない仕事なんですから、残業する必要もありません。さ、帰りましょう」

「そんなこと、僕に聞かれても、答えは出せないですよ。答えを出せって言われても『だが、断る』です。
 あなたは担当として、どうしたいのですか。この業務を進めたいのか、それとも止めたいのか。場合によっては、少し先送りでも良いです。
 うちの職場で、あなたが担当として、一番本気で、一番真剣に、この案件について考えていますよね。だから僕は、あなたの意見を推します。
 コンプライアンスに抵触するようなことは流石に止めますけど、そうでなければ、あなたを信頼しています。それを踏まえて上司に相談しましょう」


「『明日、遅参したい』ですって。
 労基法のせいで、休暇の理由を問うのは違法ですから聞きませんが、遅刻で大丈夫なのですか。無理して出勤しようとしていませんか。
『参観日?授業だけ見たら仕事に来ます』
 ですって。あなた何、ふざけた考えをしているんですか。
 参観日って学校によっても違うと思いますが、個別面談やPTA活動などもあるんじゃないですか。それに参加しないつもりですか。
 そういうものに参加することを強制する立場には有りませんが、僕はともかく、職場の同僚を信頼できないんですか。
 1日くらいなら、あなたが職場に居なくても、仕事については僕やチームが、ある程度代わりに進めることができます。けど、「親としての役目」は、誰も代わりができないです。なら、優先するのは「親の役目」じゃないですか。
『申し訳ない』
ですって。はぁー-っ。何ですかそのセリフ。そう思うのであれば、チームの誰かが大変な時の、あなたの頑張りに頼らせてください
 今は「借り」でいいでしょう、いつか利息をつけて返してください。何年か後でもいいです。不良債権化はさせませんよ。僕が連帯保証人です、信頼できないとは思いますけど」

#仕事について話そう

#何を書いても最後は宣伝
 「太郎の仕事 三部作」はこちらです。
 タイトル付けが下手なので恐縮です、公務員以外の方にも楽しんでいただける本だと騙らせてください。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。 
 
 最近は、この宣伝というものについて「著作」だけではなく、文学フリマに向けての宣伝を意識しています。
 福島太郎は「文学フリマ東京36(5月21日)、文学フリマ大阪11(9月10日)」に出店を予定しています。
 また「文学フリマ岩手(6月18日)」は出店の抽選待ちですが、出店できない場合は、遊びに行く予定です。
 なので、文学フリマに向けての宣伝というものを意識しております。

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