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【感想?】水の王冠

 何を書くより最初に宣伝。
 話題にしたいのはmikuji58さんのこちらの作品です。

 この作品、かなり大好きなのです。mikuji58さんと言えば、「みくじ」さん名義でkindle出版されている「イルカの恋は涙色」が代表作かと思うのですが、「人外の生き物」を登場人物にした創作作品もnoteで発表されており、その中でも「蛙」たちが活躍する、この「水の王冠」が私の心にクリーンヒットし、発表されたのは1年半以上前の作品ですが、時々読み返しています。

 「蛙」というと、あまり良いイメージをお持ちでない方もいるかと思いますが、私の世代(ゲーム好き)で、スーパーファミコンの名作ソフト「クロノトリガー」を遊んだ者にとりましては「勇者蛙、格好いいじゃない」という想いがあります。

 この「水の王冠」に登場する蛙たちが、また格好良いのです。主人公もそうですが、他のキャラもそれぞれに個性があり、物語に深みを醸しています。
 当作品をお読みいただきたいので、具体的な設定や内容は触れないようにいたしますが、私がクライマックスの一つで妄想するのは、その場面にいるガヤ蛙たちが、こんなセリフを言っている場面です。

「あいつ、凄い勇気だぜ。まるで魔王に立ち向かう蛙の勇者だ」
「おいおい、あんな情けない勇者がいるもんか。あの逃げ腰というか、へっぴり腰、今にも逃げ出しそうじゃないか」
「確かに、あいつは、逃げ出しそうだ。怖くて逃げたいんだろう。だけど、その気持ちを必死で抑えこんで、あそこにいるんだ」
「やはり、勇者か」
「とんでもない、勇者なんかじゃない。あいつに勇気はない。ただ、あいつ誰よりも優しいから、皆を助けるために踏ん張ってるんだ。自分が出来ることを必死でやり遂げようとしているんだ」
「あいつ1匹を死なす訳にはいかない。誰よりも優しい蛙を見殺しにしちゃいけない」
 みたいなことを考えてしまいました。そんな想いが私の中で消化され、作品として昇華されたのが、こちらの「笑えない藁の案山子」になります。

 このお話は「りみっとさん」「にっこりみかんさん」のお力をお借りして書きましたが、「人外の生き物」「ファンタジー」という面では、「mikuji58さん」との交流と学びを糧にして書き上げたということになります。
 自分の殻を破るような作品を生み出すことができましたこと、mikuji58さんに、あらためて感謝を申し上げます。

#何を書いても最後は宣伝
 「イルカの恋は涙色」はこちらのリンクからお読みいただけます。レビューだけでも読んでいただけたらと存じます。

 そして、mikuji58さんと言えば、こちらの「会津ワイン黎明綺譚」でもお力をお借りしています。ある場面で「田舎料理」を話題にする際に、mikuji58さんがnoteに投稿した「筍ご飯」の写真に、心を奪われてしまい、写真を使わせていただくとともに、「筍ご飯」を登場させるべく内容を修正しました。

 その際は、急なお願いにも関わらず快諾していただきましたこと、あらためて御礼申し上げます。
 最後までお読みいただきありがとうございます。
 福島太郎は11月11日(土)に開催される「文学フリマ東京37」に出店予定です。本稿をお読みいただいた方、また、文学フリマに来場いただく方にも「筍ご飯」の写真をご覧いただければです。
 お待ちしております。

サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。