天敵

　ある程度の対人関係の技術はあるつもりなのですが、不得手もあります。

　それが「スルースキル」です。私が持つ「ボケ」「ツッコミ」だけでなく、特殊技能である「口車」、「拝み倒し」、「泣き落とし」など、全てを無効化する「スルー使い」は強敵です。天敵と言っても過言ではないです。
　とは言え、私は「遊び人レベル50」を超えていますので、相手のレベルが低い（レベル30くらい）場合であれば、マザーテレサによる最強呪文
「愛の反対は憎しみではなく、無関心なのですよ」
を繰り出し、「かまってちゃん」からの次の攻撃に繋げるのですが、レベル40を超えた方ともなると、この最強呪文さえも「スルー」どころか反撃呪文
「そうですか」
「それで」
「今、忙しいので」
を唱えてきて、私の心を瀕死に追い込みます。ほんと心臓に悪いから止めてください。

　ただし、レベルが50前後の方に対してのみ、「スルーキラー」として、効果的な呪文があり、これが効果を発揮した場合は、かなりその後の戦況を優位に進めることができます。しかし、この呪文は使うタイミングが難しく、自爆する可能性もあり、復活の呪文も効かないという、パルプンテなみの諸刃の呪文です。禁呪に近いかも知れませんので、この後の記事は自己責任でお願いします。


　その呪文こそ、「漫画はじめて物語」に登場する
「クルクルパペッポ、パペッピポ、ヒヤヒヤドキッとな。モーグたん」
という呪文です。詠唱前には
「お姉さーん」「ピンク」「カバ」「はじめて」「モグ」などのワードを必要とします。具体的な例では、何かを食べている「スルー使い」に対し、
「モグモグ、モグモグと〇〇を食べて、君はモグたんか」
と前振りをしてから
「今日は、チョコレートのはじめてを見に行くよ。クルクルパペッポ（略）、モーグたん」からの「あら、あなたはだーれ」と「僕は〇〇、今は紀元前〇〇年だよ」という感じで繋ぎ、「モグたんワールド」への引き込みを図ります。

　子供心に、面白くて為になる良い番組でした。私の原稿と、少し展開は異なりますが、１個だけゆーちゅーぶのリンクを貼っておきます。

こういうことができる、凄い時代にいるなぁ、と驚きつつ、色々な事象には必ず「はじめて」がありますので、そのルーツを大切にしたいと考えています。ということで、とあるワイナリーのルーツの話はこちらです。

元宮ワイナリー黎明奇譚