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タマゴに贈るアイウエオ

 さて、新人の皆さんが仕事をする上で、昔の仕事は「いろは」なんて言葉から始まりましたが、現代では通じませんね。ということで、五十音あいうえおから始めたいと思います。ただし、仕事というものは、常に終わりまで意識する必要があると考えていますので、最後の語である「ん」を組み合わせて、説明させていただければと思います。ということで、最初は

1 あん
 皆さんが上司から何かの指示を受けた場合、「正解」を出すことが仕事ではありません。皆さんなりの「案」を、どのような内容で、どのくらいの量を出せるかが試されていると思います。最低でも2案、できれば3案は準備して、その効果、強み弱みなどを整理し、説明できるようにした上で、上司に提案できるようにしましょう。
 もちろん、途中で先輩や上司に報告・相談は有りです。できれば、最初に指示を受けた段階で、上司が求める方向性を確認しましょう。

2 いん
 職場に入りたての時は、業界用語や社内用語、特定の取引先など、言葉や名前を覚えるだけで、精一杯な状況になるかもしれません。そこで大事なことは「韻を踏む」ことです。どんなことでも、指示でも連絡でも電話対応でも、相手の言葉に対して「韻を踏む」、つまり、自分の言葉として繰り返しましょう。メモを取りながらだと更に良いです。韻を踏むことにより、あなたの捉え方が違えば修正してもらえますし、正しければ、一層認識が深まります。
「今のお話は、このデータの入力を17時までに行い、グラフも添付するということですね。その場合、グラフは棒ですか、折れ線にしますか」
というようなことになろうかと思います。

3 うん
 同期、同僚、先輩と切磋琢磨していくうちに
「あいつは運がいい」「俺は運がわるい
ということを感じることがあるかもしれません。「実力は違うのに」と考えることもあるかも知れません。そのような時は、ある映画の台詞を反芻してください
『運を呼び込むのも実力のうちさ』
というものです。この台詞だけでは、少しわかりにくいかも知れませんが、運が良く見える人は、「事前準備」をしていることが多いと感じています。
 例えばですが、今まで全く取引が無かった大手企業から、課長に電話があった時に、あなたと同期、先輩の3者が事務室に居たとします。
『ここで課長が誰に声をかけるか』
 という場面、声をかけられた人が「運が良い」ように見えるかも知れませんが、決して「運」では無いのです。仮に課長以外の職員が電話を取ったとしても、『誰を担当に指名するか』は「運」ではないのです。
 それに「相応しい人」「準備ができている人」になるのです。
 チャンスの神様は「前髪しかない」と言われています。その知識があり、前髪を掴もうと準備している人が、チャンスの神様を捕まえやすいのです。
 チャンスの神様を捕まえたことを「運」というのであれば、『運を呼び込むのも実力のうちさ』ということになります。
 実績や姿勢を見せているかも含め「運」というのではないでしょうか。

 さて、時間(ページ数)が限りのようですので、続きは、また次回とします。「縁」があれば、またお会いいたしましょう。

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