見出し画像

【駄文】毎日、鯖と言われても

 秋に受けた健康診断で、肝機能とコレステロールの値が標準値を大きく超えていたため、医療機関での受診を強く勧められることになり、結果として2月15日には、栄養士による健康指導を受けるに至った。

 食事の記録を提出したところ、栄養士が少し固まった。
「食事はこれだけですか。間食とか、清涼飲料水とかはとってないですか」
「甘い物も、清涼飲料水もとらないです、お酒も以前は飲んでましたが、最近は週末に少しくらいですかね。コロナ禍ということで、外飲みもしていません」
 さらに表情が険しくなる。(考えられない)という言葉が出せれば楽なのだろうが、初対面のオッサンのことを信用せず否定するわけにもいかないので、困惑しているようである。

(世の中は、教科書どおりにいかないこともあるのですよ)とは口に出さずに、栄養士の言葉を待つ。
 この資料をご覧ください。と、栄養士は封筒からリーフレットを取り出した。まずは脂質異常症対策である。
「油は駄目です、野菜や海藻類はたっぷりと。メインは魚にしてください」
「あー、確かに野菜は少ないです。わかりました」
次に、糖尿病対策のリーフレットである。
「油は駄目です、野菜や海藻類はたっぷりと。野菜の中でも「穀物」は駄目です」
 病状も資料も異なるものの、さっきも聞いたような話である。まぁ、仕方ない。
「鯖です、鯖は毎日でも良いのでとってください」
丁寧に、リーフレットにある鯖の切り身を蛍光ペンで囲む。
「鯖は非常に良いです。積極的にとってください」
「わかりました」
と答えたものの、リーフレットには、鳥ももやささみ、大豆製品、かれいやししゃもの絵も記載されている。しかし、それらの品については触れることが無かった。鯖のことを嫌いでは無いが、毎日食べるような食品では無いような気もするが、素直にうなずく。

 ちなみに、釣りの獲物としてみた場合、鯖は引きが強く動きが激しく、素人をドキドキワクワクさせてくれる、楽しい魚である。ただし、傷みが早いため、自分で調理して食する場合には注意が必要らしい。

 なお、栄養士さんを混乱させたくないと考え、DHCによる「中性脂肪値を下げる、魚由来のDHA・EPA」を、摂取し始めたことは黙っておいた。次回、血液検査をした場合に、中性脂肪が下がっていたら
「栄養士さんの話を聞いて、積極的に鯖をとるように心がけました」
と説明することとし、数値が悪ければ
「なかなか、鯖ばかり食すというのは難しいですね」
と説明することにしようと思う。

 2月に入り、創作も朝活筋トレも停滞期を迎えていたが、明日からは心を入れ替えよう。毎日のように「明日からは」と考えているような気もするが、人間だもの、ということで赦して欲しい。
 少なくとも、今日は久しぶりに、noteに2本の投稿である。自分に言ってあげよう。君は努力している。

画像1

 著書にある時代のような、熱い志を取り戻すのは難しいけれど、前に進む努力は止めてはいないはずと、自分を信じたい。


サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。