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2018年夏「彼」が来た。

猫はある事情から(別の機会に)すでに室内飼いの保護猫3匹いたので、もう飼うことはないかなと思っていた。

ある日庭にでると物影に顔だけ出してこちらをうかがっていた。

外に1匹2009年からいる猫(これも別掲。避妊済み、推定12才)がいて
時おりくるからエサをやる。それが目当てでやって来たらしい。
遠目に「ぽしゃぽしゃっ」とした顔。昔漫画で見た「のらくろ」にどこか似ているな、が第一印象で鼻の横が黒くてユニークな感じ。

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最初は警戒心が強く「ボク」を見るとすぐに逃げてまた物影からこちらをうかがう。こうなると何故か気になってしまう。窓から眺めるたび、いつも気にするようになってしまった。が、毎日は来なかった。数日あけてやってきた時、少し距離が近くなっていた。ちょっと咳き込む症状があり心配だったけど食欲はありそうだった。食後また咳き込む様子を見て心配になったけれど、お腹いっぱいになると夕闇に紛れて出ていってしまった。

それからしばらくは来なかった。

あの咳は猫の風邪?全く姿を表さないので例の「ぽしゃぽしゃ」はどうしてるだろう、そればかり気にかけるようにしまった。拾って病院につれていけばよかったかな、とか、次来たらこれは縁だと思って飼ってやろうかなとか。

それでも数日来なかった。

ある日の夜。先輩猫が食べて帰っていってから、エサをやる場所でぼんやりしゃがんでいると、小さな影が動いて(流石に猫は静かに忍び寄る・・・)足元に来た。急に馴れ馴れしくなっている。よほど、お腹が空いているらしい。足にまとわりついてぐるぐる回りだした。

生きててよかった!

ぐるぐる、ぐるぐる・・・ゲホゲホ。
これはもしかしたらどこかで体調崩して休んでいたのか?もう飼ってやろうと決めていた。助かる命をやり過ごすこともないよ。

その日から先住猫にまじって新入り「チビりん」(安直なネーミング)との生活が始まった。が、それからがちょっと大変だった。それはまた次回。

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