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人間讃歌は勇気の讃歌

ジョジョラーのみなさんようこそ
たろちゃん組です。ズキュウウウン

先日ジョジョ6部が放送開始されましたね
今回の漫画コラムはもちろん
タイトルの通り
『ジョジョの奇妙な冒険』です!

ぼくは受験期や部活の全国大会前、
人生において複数あるターニングポイントや
〝ここが正念場だ!〟という瞬間瞬間、
いつも心の支えになっているのが
少年漫画の格言や名シーンなのです。
当然ながら今回勝手にコラムさせてもらう
ジョジョもその一つ。

タイトルにも使った第一部、
ツェペリ男爵の名言
『人間讃歌は勇気の讃歌...』なんて
語感も良いし韻踏んでる感じもして
耳にスッと入ってきますよね
人間の素晴らしさは勇気の素晴らしさ。
すごい好きなセリフです。

さてさてジョジョの話をすると
絶対にどの部が好きか論争みたいになるんですが
(まぁ概ね第3部、第4部が人気ですが)
ぼくが1番好きなのが5部なんです
第1部も好きですが第5部が1番です。
数字ややこしくてすいません。


元々映画ゴッドファーザーシリーズ(シチリアンマフィア)や
ディズニーシーの地中海の街並みがすごい好きで
その影響でイタリアが好きなんです!(行ったことないくせにな!!!)

もともと僕は好きなものに対しては
必要以上にのめり込んでしまうタイプ。
ジョジョ5部の舞台はイタリア、
そして題材が〝マフィア〟ときたもんなので
スタートした時点での僕のめり込みは
すごい早かったですね笑
ジョルノやブチャラティが
ヴェネツィアやローマ・ミラノといった
僕の憧れの場所にいると思うだけで
読んで想像してワクワクしたものです。

それはさておいて
その5部のなかで1番好きキャラクターが
アバッキオです。
いや正確に言うとアバッキオが好きというよりも
アバッキオの名もなき同僚が好きなのです。

読んでいる人はわかると思いますが
レオーネ・アバッキオという人物は
元警官であり、その同僚とはもちろん
警官時代の同僚です。
アバッキオは正義の心を持った警官でありながら
社会の矛盾を痛烈に感じ、自身も汚職に手を染めます。
そしてそれが原因となりのちに
その同僚まで殺されてしまうのです。
十字架を背負い社会から堕ちた
アバッキオがたどり着いた先が
警官とは対照的な〝マフィア〟なのですが
根底には警官の頃のような正義感を
しっかり持っています。
非常に複雑かつ矛盾しているキャラなのです。

ですがそこがまた人間らしくて良い。
なにせ現実は矛盾だらけなので
それに打ちひしがれ自身の正義の価値も
わからなくなるということは
現実を生きている自分にも
十分通ずるところがありますから。

主人公ジョルノ・ブチャラティ御一行は
組織のボスを倒すべく奇妙な冒険に
出かけます。

このボス、ディアボロは本作で
2番目に好きなキャラクターです。

〝名敵に名言あり〟
たろちゃん組流の漫画論です。

数ある漫画の中でもかなり好きです。
ディアボロは
「『結果』だけだ‼︎この世には『結果』だけが残る‼︎」
と言うセリフからもわかるように
一言で言うと〝超結果主義〟

いかにも敵らしい感じで好きです。
結果が全てというのは実に大人的な考え方です。

一方のジョルノたちは
〝過程〟にこそ価値があるとされます。
その象徴こそアバッキオの同僚の台詞

わたしは『結果』だけを求めてはいない。『結果』だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ…近道した時『真実』を見失うかもしれない。やる気も次第に失せていく。
大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は犯人が逃げたとしても、いつかはたどり着くだろう?真実へ向かっているわけだからな…

この台詞がボスに殺される
アバッキオの死の淵で回想として挟まれます。
真実に向かおうとする意志を持ち
アバッキオは自信の能力で
見事ボスへと繋がる痕跡を
残して逝くのでした。
(天国でかつての同僚と再会するシーンが泣ける)

物語全体を通してのテーマ、
結果と過程。
『結果』を重要視するボスと
それまでの『過程』を大切にする
ジョルノたち。その対比が面白く
ぼくのジョジョシリーズでは
堂々の一位となってます。

みなさんどうでしょうかこの同僚の台詞。
結果ばかりを求める現代社会において
痛烈にぼくは刺さりました。

なぜならどちらかと言えば
ぼくはディアボロ寄りの考え方だからです。
社会でいつも評価されるのは
『結果』を出す者です。
『結果』を出すことこそが正解だと思っています。
それが大人の考え方です。

ですが本心を言えば、心では
ジョルノたちや同僚の台詞の方が好きなのです。
努力をしても結果を出せない人がいます
結果が出ないのならそれは努力と言えない、
と言う大人もたくさんいます。
果たしてそうなのでしょうか。
無駄なのでしょうか。
同僚の言葉を借りれば大切なのはそこまでに
向かおうとする意志。
いつかは{結果に}辿り着くだろう
向かっているわけだから、と
考えられないのだろうか。。。

うーむ。。。
この少年的思考と
大人的思考の衝突こそが
少年漫画の醍醐味
だと思っています笑
夢や希望だけじゃ食ってけないのが
現実だとしてもいつだって少年漫画は
夢をみさせてくれるんだもの。。。

ディアボロの考え方に賛同しつつ
同僚の考え方の方が好き
これこそ矛盾なのですがね笑

ぼくも昔警官になりたい時期がありました。
悪い奴が好き勝手できる世の中にしちゃ
いけない!と思い警官になろうと思ってました
でも現実、ニュースを見ても
警官なのに悪いことをしている人がいます。
ぼくが警官になったとしても
アバッキオのように社会に対する矛盾を感じ
自身も悪いことをしてしまうかもしれません。
学校の先生もそうです。
イジメをなくそうと言ってる教師同士が
職員同士でイジメをしていることもあります。
我々の味方であるような存在が
実は裏では悪いことをしているなんてのは
生きていれば多々あること。
この世は矛盾だらけなのです。
きっとどんな世界も。誰でも。

そんな矛盾した世の中において
どちらが正しいかはわかりませんが
『結果』も『過程』も
ぼくは大切にしていきたいと思いました。
その答えはいつか出るでしょう!
向かっているわけだからな
違うかい?アバッキオ

たろちゃん組

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