§1メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験(Ⅲ種)の受験のすすめ
メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験※とは、大阪商工会議所と施工商工会議所が主催しているメンタルヘルス(労働者のこころの健康)に関する基礎知識を学んだことを確認するための検定試験です。
この検定試験を合格することのメリットとしては、学生の方の場合は、精神的な健康に関する知識を習得していることを証明することができるので、就職に有利になります。
社会人の場合、精神的なリスクから自分の身を守ることができる知識やスキルを身につけることができると思います。
経営者や管理職の場合は、メンタルヘルスに気を配った新しい人事管理やマネジメントを実践することができるようになります。
一般従業員は3種、管理職や経営者は2種、専門職や経営者は1種と3つの試験に分かれており、自分の必要な範囲で受験を選択することができます。
実際には2種を受験する人が多いです。
おそらく、管理職の研修として、どのようにメンタルヘルスを管理しなければならないのかを学ぶために受験する人が多いのだと思います。
私も合格者なのですが、すでに一応メンタルヘルスの専門家でしたので、3種と2種を同時に受けました。
3種が午前中で、2種が午後からでした。休憩時間もそれなりにあるので、同日に受けることも有りだと思います。
というのも、なぜかというと、内容的に重なっているからです。2種を受けるなら、3種もとれるだろうという感覚で受験勉強ができました。
結果としては…無事に二つとも合格することができました。
なんとか面目が保たれました(なお、3種が93点で、2種が90点でした)。
現在、私は毎年、受験対策講座を行っており、合格者を輩出しています。また自身の受験経験、団体特別試験の開催などの経験から、メンタルヘルスマネジメント検定試験(Ⅲ種)の受験のおすすめについて3つお話ししたいと思います。
自分の劣悪なストレス環境に気づくことができる
日本人は労働に関する知識を学ぶ機会がほとんどありません。そのため、なにが正しくて、何が間違っているのか知らない人が多くいます。
だから違法に長時間働かされていても、それに気がつかないんです。
少し取っつきにくい点もありますが、労働関連の法律を知ることによって、自分を守ることができるようになります。
ブラック企業を見抜く力を身につけることができます。
長い目で見たら、いずれブラック企業がなくなるのではないかと思っています。
働き方改革が叫ばれている今、法律も常に変化しています。メンタルヘルスマネジメント検定試験は、常に最先端に位置づけられる検定試験なのです。
ストレスに強くなりメンタルヘルス低下を回避できる
これは、ストレスに気がついたときに、自分をどのようにコントロールすればよいか分かるので、メンタルヘルス低下のリスクを少なくすることができます。
健康でいることができることは、最大のメリットです。
結果的に企業にとってもメリットになります。
ストレスに弱い社員よりも強い社員の方が、収益に貢献することは明らかだからです。また、メンタルヘルスの問題を抱えてしまうと、会社にとっては収益低下だけではなくコストの増大、さらに組織の士気の低下を招き、いいことは一つもないからです。
メンタルヘルスの知識がある社員は、会社にとってメリットになります。ストレスに強い社員として、就活でも有利になります。
助けを求められるようになる
日本人は助けを求めることがとても下手です。ここは治療者の立場からいいたいのですが、メンタルヘルスの悪化は、なるべく早く対処することが回復の近道です。頑張って踏ん張ることは、素晴らしいこと!のように日本では語られますが、それは間違っています。
なるべく早く相談するにこしたことはありません。
問題がこじれた後では、その回復に何倍も時間がかかるのです。カウンセラーとしても、「もう少しはやく、何で相談してくれなかったのか…」という言葉を減らすことができます。
そもそも、会社とは協力し合いながら相乗効果を高めていくべき組織です。助けを求めることは恥ずかしいことではなくてむしろ積極的に行うべきこと。
ひとりで抱えずに、どこに相談したらよいかを学ぶことができます。
まとめ
・劣悪な環境に気づくことができる
・ストレスに強くなると会社から求められる人材になれる
・助けを求めることはむしろ積極的におこなうべきこと
以上のことから、私はメンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験の受験を強くおすすめします。今後、役立つ記事を挙げていきますので、メンタルヘルスマネジメント検定試験の受験を予定している方は、是非、私のフォローをお願いします。
次の記事では、勉強の仕方について語ります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
以下が公式テキストです↓
メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験※は大阪商工会議所の登録商標です。
試験などの日程など詳しくは、ホームページをご覧ください。
団体特別試験で受験される方は、所属する組織にお問い合わせください。