叙述トリックの種類
1.場所の誤認
「○○島」という場所が、島ではなく地名であった。
舞台が日本だと思ったら海外だった。など
2.時間の誤認
犯行時間は0時過ぎだが、午前か午後かを明示していない。
1章では現在の事件について、2章では過去のの事件について書かれているが、あたかも同じ事件を扱っているかのように錯覚させる(2つの時系列)。など
3.生死の誤認
死んだと思っていたが、実は生きていた。
生きていると見せかけてとっくに死んでいた。
4.性別の誤認
男の娘。僕っ娘。一人称が「俺」や「僕」の女性。
名前だけ見ても性別が判断できない(あおい、かおる、ますみ、れい、など)。
5.人物の誤認
あだ名で呼ばれている相手が、実は別人だった(「陽ちゃん」は、陽介ではなく陽葵のことを指していた)。
同性又は同名の人物が複数人出てくる(鈴木が3人登場する)。など
6.年齢の誤認
大人だと思わせて子供だった、青年だと思わせて老人だった。
67歳の大学生。10歳の大学院生。
総白髪の眼鏡を掛けた小柄な女性と描写すれば、老婆だと誤読できる。
7.人間の誤認
人間だと思っていたら、実は動物だった。語り手がペットの犬だった。など
8.人格の誤認
多重人格者で別人だと思っていた人物は同一人物であった。
9.語り手の誤認
語り手が勘違いして間違った情報を述べる(1人称視点の小説でありがち)。
10.在不在の誤認
その場にいないのにいると思わせたり、その場にいないのにいると思わせる。
対面での会話だと思われたが、実は電話だった。実は無口な人間が同席していた。など。
11.タイトルの誤認
「吾輩は猫である」の主人公が実は犬だった(嘘です)。
「○○○○の殺人」の結末が自殺だった。「あとがき」というタイトルの短編小説だった。など。
12.人数の誤認
犯人は主要な登場人物でなく、描写が省略されている人物だった(犯人の姿が全く描写されないときもある)。
13.作中作の誤認
これまでの展開は、登場人物の一人が書いた小説や日記、事件録であった。
14. その他
その他
参考文献
”掟上今日子の家計簿 第二話 掟上今日子の叙述トリック” 西尾維新
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